第19話 アーリの冒険
「霧幻領域、霧幻領域、ははあん、ここの連中がアーリ達にちょっかいを掛けたのか。ふ~ん、ふ~ん、ふ~ん?」
アンシャナは当然ながら、アーリらが霧とともにやってきた別世界の住人を撃退する様子をつぶさに見ていた。
いや、もうこれ新しい奇跡を授けた方が良くないか!? と何度も頭をよぎったが、アーリは自らの工夫によって【黒ノ一閃】の派生技を編み出して、見事にシギリの撃退に成功している。
これにはもうアンシャナは壊れた玩具みたいに拍手をして、きゃいきゃいと独りぼっちの大地で大騒ぎしたものだ。
「さてさて、これは私のアーリを危険な目に遭わせたと神罰を下すべきか、と悩むところだけれど、今回の事でアーリが評価されるだろうし、アーリの夢を叶える為の踏み台にするには悪くない相手かも。それに向こうとの因縁も出来たし、ふーむ」
玉座の上で優雅に足を組み、目の前の大鏡に映し出された霧の世界を眺めながら、アンシャナは考え込む。
霧幻領域を作り出した神はアンシャナと比べれば数段格が劣る。仮にアンシャナが制裁として霧幻領域に大災害を齎すか、あるいは闇の中に飲み込んで消滅させたとしても抗議一つ入れられず、泣き寝入りするしかないほど格と力に違いがある。
多くの神々にとって力を補強する信仰をほぼ持たぬアンシャナだが、彼女は自分の力だけで最高位の神々の中でも更に図抜けた力を持つ規格外だ。だからこそこの奈落の底に奉ぜられ、あらゆる世界を支える闇の支配者を任されたのだから。
「これからもちょいちょいアーリ達の世界にちょっかいを掛けるのなら、その分、アーリも危険な目に遭うわけだけれど、あの子の名声を高めるのにはうってつけだしなあ。
ここら辺の塩梅が良く分からないのが怖いけれど、うん、アーリの成長を思って神罰を下すのは保留にしておこう。あのシギリとやらはアーリ達に固執しているようだし、これからも程よくアーリの功績になってくれるのなら、多少の目こぼしもありだよね」
ぱあっと輝く顔になって、アンシャナはなんとか破滅の危機を回避した霧幻領域から映像をアーリへと切り替える。生き残っていた冒険者達と合流し、霧の晴れた後に街からやってきた援軍を迎えたアーリ達の顔には、危機を乗り越えた安堵が浮かんでいる。
「ふふ、異世界からの侵略者を防いだのから、私が称賛の言葉を送っても問題ないよね! アーリは独力で【黒ノ一刃】という技を編み出したけれど、今度は私が新しい奇跡や御業を授ける番さ。アーリ、喜ぶぞお~、ムフフフ」
そう言ってニマニマと一人笑うアンシャナは、類まれなる美貌を持っていても気持ち悪かった。
*
アーリの信仰するアンシャナが、独りぼっちの世界でそんなことを考えて、機嫌に笑ったその後のことである。
アーリらは霧幻領域の侵略から生き延びた冒険者達共々、ルゾンの街へと生還してさっそく予想を超えた事態についてのあらましをまずはギルドに報告していた。
二階の部屋でギルド長を交えて数時間に渡る報告を終えた一行は、戦闘とは異なる疲労に塗れた顔で一階の酒場に降り、テーブルの一つに腰を落ち着けている。
「私達よりも先に向かっていた冒険者の方は、ほとんどの方が負傷してしまいましたね。そ、それに、亡くなられた方も居て、とても、その、痛ましいです。はい」
太陽神ソルゼの奇跡で霧の魔物相手に大活躍したアシャだが、合流した冒険者達が被った被害の大きさを知り、とてもではないが異世界の侵略を防いだ喜びや誇らしさを抱く気持ちにはなれずにいた。
それはアーリとネフェシュにしても同じことで、新人とはいえ僧兵時代に相当に血なまぐさい経験をしてきたウパウと他の冒険者に興味のないユヴァだけが、これまでと変わらない態度でいる。
「僕もアシャと同じ気持ちかな。冒険者になるって憧れて故郷から出てきたけれど、実際にああして人が殺されていたり、傷ついている姿をまじまじと見たのはほとんど初めてだったで、自分の覚悟の甘さを認識させられたよ」
アーリにとって血に塗れて横たわる人間や戦いの末にこと切れた人間の姿を見る機会は、これまでまったくなかった。それを今回初めて目の当たりにしたことで、冒険者になって浮かれていた自分に思い切り冷や水を浴びせかけられた気分だった。
ネフェシュもアーリよりも多くの冒険を行ってきたが、それは基本的にユヴァと共に一人と一匹でこなしてきたものであって、今回のように他者と合同であったり、傷ついた同業者の姿を見る機会のないものだった。彼女もまた相応に心を揺らしている。
「アーリさん、アシャさん、お気持ちは分かります。ですが、私達は私達に出来るだけのことをしたのは確かかと。
犠牲者が出てしまったのは痛ましいですが、私達は全力を尽くして戦い、霧幻領域と呼ばれる世界からの侵略を阻止しました。これは胸を張って誇るべき成果です」
「うむ、ネフェシュ殿の言われる通りですぞ。もとより冒険者稼業は明日も知れぬ危険と隣り合わせ。むろん、命が失われ、怪我を負った者達がどうでもよいというわけではありませんが、失われたものばかりに目を向けていては前へは進めません。
我々は十分に戦い、そして成果を出しました。こうして五名全員が怪我らしい怪我を負わず、無事にルゾンへと帰還し、事の次第をギルドと街の上層部へ伝えられたのですから」
「……うん、そうだね。そうかもしれない。それに僕らがいくら気持ちを沈めたところで、亡くなった人が還ってくるわけじゃないし、なにかが良くなることもないか」
「はい、そうですね。あの霧の侵略者達の下へ、わ、私達が赴くこととなったのは太陽神のお導きかもしれません。彼らが太陽の光に極めて弱い事と霧を媒介にしなければ、こちらへ来られない事は重要な情報のはずです。
それにストーンサークルの儀式も、あの、伝えてありますから、これからはそちらの儀式への警戒も強められるはずです、はい」
霧の魔物達は死体が残らない特性上、残念ながら死体から弱点や生態を調べる事は出来なかったが、ストーンサークルは残った為、向こう側の世界を調べる貴重な資料となっている。
近い内にルゾンから本格的な調査の為に、学者や魔術師達が護衛と共に派遣されて、霧幻領域からの脅威に備えた研究を始めるだろう。
「ふん、あのシギリの言い分では、奴の同僚や上司にあたる連中はまだこちらにちょっかいを掛けてくるというからな。この国だけでなく、他国でも不審な濃霧の発生を耳にする機会が増えるかもしれんぞ。
シギリの奴が我々を狙うと宣言してきたが、奴らもどうやら戦果を挙げるのに競争している様子が伺えたから、今回の霧の侵攻を邪魔した我々の首級を上げるのを競おうと迷惑なことを考えてくるかもしれんぞ」
テーブルの上に乗っているユヴァの台詞だが、別段、アシャを脅かす為ではなく単純にこれからの予想を口にしているだけだろう。それでも小心者のアシャは、心臓を掴まれたような恐怖を感じたが。
「ひぇ、そ、それは私達が狙われる可能性があるという事でしょうか、ユヴァ博士」
「特に太陽神の奇跡を扱うお前は最優先だろな、アシャ。お前に限らず霧の連中にとって相性の悪い太陽神系の聖職者は、これから身の危険に備えなければならんかもしれんが。お前に関してはウパウが居れば、概ね問題はないだろう」
「いやいや、この老骨に対して過分な評価ですぞ、ユヴァ殿。連中は知恵がありますからな。大願成就の為にどれだけ知恵を凝らし、悪辣な真似をしてくるか分かったものではありません。
異世界からの侵略など歴史を紐解けば別段珍しくはありませんが、いやはや、我が身に降りかかるとなれば驚天動地の心持ちにて。とても善哉善哉といつも通りには呟けませぬ」
「面倒な話だ。今回の件でギルドの方に我々が霧の指揮官級の個体とやり合い、ある程度の会話を行ったことまで知れ渡った。似たような事案が起きた時に強制的に招聘される可能性も馬鹿に出来ん。今後の研究に差し障るのは御免だぞ」
「博士はギルド長や市長と関わるのは御免だ、と以前から仰っていましたね」
「ふん、なんの為に私がルゾンの郊外に居を構えたと思っている。必要以上に国家権力と関わらない為だ。それなのに、巡り巡って関わらざるを得ない状況に追い込まれつつあるのだ。忌々しくて腹の一つも立つというものだ」
「ですが今回の事態を考えれば、それも致し方のない事だと思います。三つ星の冒険者を筆頭にした冒険者の集団が不意を突かれたとはいえ、短時間の戦闘であれだけの被害を被った相手です。しかも明確な侵略目的で動いているのですから、被害を最小限に抑えるために行動するのは、組織として当たり前かと」
「私とお前は少なくともその組織に極力関わらないでいられる立場で居られるよう、これまで行動してきたのだが、それが水の泡になったと言っているのだ。
霧の魔物が大量にこちらに流入すれば生態系が乱れるだろうし、霧の拡散による陽光の遮断が長く続けば気候の変化や作物の育成不漁にもつながる。
世界に満ちる魔力の循環にも確実に悪影響を与えるし、なにより向こう側の霧はこちら側の生物にとっては猛毒だ。シギリの言う通り耐えられる生物はごく少数。
そんな状況を作り出されて、私の研究も意味をなさん。嫌が応にも関わらねばならん事態なのは、私とて理解している。流石に早々と次の動きがあるとも思えんがな」
ユヴァは心の底から苛立たしいらしく、テーブルをその小さな尻尾で何度も叩いている。彼との付き合いが一番長いネフェシュにしても、記憶にほとんどないユヴァの苛立ち具合だ。
アーリはユヴァの話を聞いている中で、気になった点について問いかけた。
「博士、逆にこちらから向こうへ渡る事は出来ないんでしょうか?」
「ほう、逆侵攻を掛けて連中を根絶やしにするのか? お前にしては過激だが根本的な解決策だな」
「そこまで言っていませんよ! ただ向こうから攻められるばかりだと、どうしてもこちら側は後手に回りますし、今回みたいに被害が出てからの対応になって犠牲が多くなるでしょう?
それをどうにかするには、こちらもあちらに移動できる手段を見つけるか、こちら側に来られないようにするしかないと思うんです」
「アーリさんの言う通り、だと思います。はい。一方的な攻撃を受けるだけの立場というのは、とても、不利なものかと。せめて向こう側へ太陽神の威光を届けられるようにして、二の足を踏ませられればと思います、はい」
「ほう、アシャ殿もなかなか攻めた考えをお持ちですな。いかんせんこちら側はあちらの情報が少ない。侵略の目的が領土拡大と言ってはいましたが、それとてどの程度の立場の者が有する情報で、それがどこまで正しいものなのか、こちらでは判断が出来ませぬ。
拘束して情報を聞き出すにしても、好機と時を要しましょうや。知識神かいずれかの神に伺いを立てて情報を得るにせよ、あちら側の神の干渉があればそれも上手くは行きますまい。第一、神々は人間の都合ではなかなか動いてはくださりませんし」
「少なくとも向こうの霧の毒性に耐える装備を事前に用意し、相互の通行が可能な状態を維持しなければ、潜入もままなりません。
そして向こう側の霧の成分についても、シギリさんとの戦闘で分析したわずかな情報だけですし、こちらから向こうに攻め入るなり潜入するなりするのは、まだ先のお話になりそうですね」
「ネフェシュまで感化されたか。ふん、いずれにせよ、私達に話を持ってこないで欲しいものだ」
「はは、ユヴァ殿、古来よりそういった願いは叶わず、むしろあちらとの縁を強めると聞きまするぞ。しかし冒険者の端くれを名乗るのです。異世界からの侵略者を撃退する、というのは一度は夢見る状況では?」
「実際に体験する側になればろくでもないのが相場だ。そういうのはな」
「ふむ、確かにこの五名の内で誰かが落命するか、取返しの付かない怪我を負えば拙僧もそう思わざるを得ません。
まあ、霧幻領域についての考察はこれくらいでよいでしょう。しばらくは後手に回るのを覚悟して、ギルドや国の上層部が対処するのを待つほかありますまい」
「所詮は二つ星と一つ星の冒険者だからな」
まったくもってユヴァの言う通りである。国家規模の組織への伝手や影響力のない彼らがここでどう言葉を重ねても、それがより大きな力を持った人々に届くかというと、残念ながらこの世界はそこまで甘くはない。
「そういう事です。厳しいようですが被害も荒くれ稼業の冒険者数名の生命ですからな。
どこぞでドラゴンが大暴れして都市が滅んだとか、武装したオークの氏族が攻めてきたとか、儀式を成功させた死霊術士が死者の大軍勢で交信しているだとか、そちらの方がはるかに分かりやすく対処が急がれる脅威です。優先度が低く据えられるのは目に見えておりますよ」
「霧の脅威を肌で感じた身からすると、どうしても歯がゆいですね」
眉をしかめるアーリにウパウはさもありなんと頷く。ミストマンやミツアシといった連中はまだしも、最後のシギリという個体については単体での戦闘能力がかなり高かった。
おそらくこちら側に馴染み切っていない状態であれだ。本来の力を十全に発揮すれば、五つ星冒険者のパーティー級に達するのではないか、とウパウは見立てている。
そしてその状況では、あちら側の環境下での戦いとなりこちら側は十全な戦いを発揮できないのだ。
ミツアシやキリバチはあくまで向こう側の生物と考えれば、軍として運用されるならばミストマンになるだろう。シギリ級の指揮官がミストマンの軍勢を率いるとなれば、これは明確な国家規模の脅威だ。
(これは、遠からじ大きな嵐が巻き起こりますかな?)
ウパウはとある事情からアシャの護衛を任されているが、今回の事態はいやはやなんとも厄介な手合いに目をつけられた、と嘆息したいものだ。だが同時に得難い縁を結べたとも思っている。
アーリ、ネフェシュ、ユヴァの三人は誰もが見るべきものを備えた逸材だ。アーリの信仰する神が謎のままであるのが不安ではあるが、彼自身は田舎の少年らしい純朴で誠実な子だし、信頼の置ける相手だと見ている。
「あ、あのですね。アーリさん、ネフェシュさん、ユヴァ博士、その、実はお三方に提案がございまして」
アシャがテーブルの上でせわしなく指をもじもじとさせ、前髪で隠れがちな視線が不安げに揺れているのを見て、名前を呼ばれた三人はユヴァを覗いて心配そうに太陽神の神官である少女を見た。
ウパウは誰が見ても分かる保護者目線で――盲目名上に目隠しの布を巻いているが――アシャが勇気を振り絞った行為を見守っている。
「ここ、こんな時に言うのは何なんですが、あのですね。今回の事で私達、まとめて目を着けられたと思うので自衛の為にも……いえ、いいえ! あの、今言ったことは忘れてください」
アシャは失言を取り消してから大きく息を吐き出してから吸い、改めて彼女にしては頑張って胸を張り、それから勢いよくテーブルに額を叩きつけながら声をお腹から出して告げた。
「わたわたわた私達とパーティーを組んではいただけませんでしょうか!?」
直後、ゴン! とアシャの額がテーブルを叩き、アーリとネフェシュはお互いの顔を見てから心配と驚きを交えながらアシャに声を掛ける。
「ええとまずはおでこ大丈夫、アシャ? かなり凄い音がしたけれど!?」
「そそ、そうです、アシャさん。お誘いは大変嬉しいものですが、テーブルへの頭突きはあまりに意外過ぎ、かつ力強過ぎて私とアーリさんは困惑を隠しきれません、ね、アーリさん!」
「う、うん。パーティーを組むのには全然異論はないけれど、結成前に仲間の心配をしなきゃいけないのは想定外だよ!?」
「でで、では、パーティーを組んでいただけるので!」
ガバっと勢いよく顔を上げたアシャだが、安生、額が真っ赤にはれ上がっている。幸い、血は出ていないし、タンコブが盛り上がっている様子はない。どうやら強打しただけで済んだようだ。
相当に痛いだろうにアシャの顔は輝かんばかりの笑顔が浮かんでいて、自分の勇気が報われたのがなによりも嬉しいらしい。
「え、あ、うん。アシャとウパウさんならこっちからお願いしたいくらいかな。僕は嬉しいくらいだけれど、ネフェシュはというかユヴァ博士はそれでいいんですか?」
「は! つい本音が。でで、では博士、博士のご意向はいかがでしょうか!?」
ネフェシュに意見を求められたユヴァは、心底、面倒くさそうに顔を背けて諦めたように答えた。
「今更私が何を言ったところでネフェシュの意思は変わらんのだろう。それに霧の連中に目を付けられている以上、固まって行動して襲撃に備えておく方が効率的だ。ただしネフェシュに関しては、私の研究を優先させて貰おう。それがパーティー入りを許す条件だ」
「ははは、はい! なんでしたら、私もユヴァ博士の研究のおて、おてお手伝いをいたします。あ、ウパウさん、勝手に答えてしまって……」
「なになにアシャ殿が勇気を出された結果なのです。拙僧は喜んで歓迎いたしましょう。それくらいは太陽神ソルゼも我が神ツクヨラもお許しくださいますとも。それに今なら拙僧もついてくるのでお得ですぞ、と言おうかと考えていた次第」
「ありがとうございます。でで、では、あのアーリさん、ネフェシュさん、ユヴァ博士、ウパウさん共々これからどうぞよろしくお願いします」
そう言って再び勢いよく頭を下げるものだから、アシャはテーブルにゴン! と音を立てておでこをぶつけてしまう。
なんとも言い難い微妙な空気が広まる中、今度は涙目になっておでこを抑えるアシャをネフェシュが心配そうに見つめ、アーリが背嚢から痛み止めの薬を取り出し、ウパウは若者同士の触れ合いに口を挟まず嬉しそうに見つめ、ユヴァは呆れるばかり。
そんな空気の中で、アーリの初めてのパーティーは結成されたのだった。両親から引き継いだ夢である夢幻領域はまだ遠く、ユヴァとネフェシュ、アシャとウパウがそれぞれに抱える秘密、目を着けられた霧幻領域の脅威。
そしてアーリと彼が信仰し、アーリを唯一の信徒として強く執着する女神アンシャナ。いくつもの謎と不安要素と未知を抱えながら、アーリの冒険はこれからも続いて行く。彼の未来はまだまだ無限の可能性が広がっているのだから。
救い主はポンコツ暗黒神! 永島 ひろあき @heidesu2020
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