第2話

ルースター・マン 2


ケリー?やる気あんだろうな?

「オゥ、ミジタの野郎をやらなきゃ軍鶏に安らぎはねぇ」


ところでわかってんのか?

ミジタをやって裏の闘鶏を潰せば俺たちも用済みだぜ。


「結構なことじゃねぇか」

ケリーは首を伸ばしながら言った。

「俺たちも肉にされるのかね?」

皮肉混じりに笑うケリー。


まさかそれはないだろうが、ルースター・マンの扱いは鶏に準ずる。

雄は肉にされるとケリーがいうのももっともな話だ。


そもそもルースター・マンは鶏たちの管理を任された使役鳥だ。その中から俺たちのような奴らも出てきた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ルースター・マン 1.5 ウズ・弥七 @uzu850

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る