orangeness section
「今の学生は、学ぶことも出来ないのか。」
「親なのに私の気持ちも、成長も理解してくれないんだね。」
「伸びぬ芽は見えないんだよ。」
「遅咲きの花は綺麗なの。」
「成果を出しなさい。その部活というのでも、勉学でも、何でも。」
「勉強なんて必要ない。私には行きたい道があるの。」
「学歴の無いままで将来があると思うな、我が娘よ。」
重くて厚い木製の扉は、今までで一番軽かった。部屋に戻り、明かりの無いベッドで独り泣いた。目に滴が溢れて、それが落ちて舌が受け取ると、海の味がした。
父に交渉した後はきまって、外に逃がせない熱い体温をこうして独り抱えていた。そして一人で、私が否定に遭う理由を考えていた。しかしその結論は出そうにない。
――Aコード
オーシャン・コード リペア(純文学) @experiences_tie
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。オーシャン・コードの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます