イベント ②

入口付近で様子を見ながら


(「今グッズ買ってる3人に声かけます」)

(「…はい……OKです」)


僕がスタッフさんに声をかけスタッフさんが確認して大丈夫そうなファンの人に声をかける

のが流である

なのでスタッフさんのオッケーが出たので僕は隠れていた場所から出て声をかける

(雪春くんは写真の時だけなので今は待機)


「すみません」

「?はい?」

「今お時間いいですか?」


不思議そうに僕を見る3人


「はぁ…」

「咲也」

「まじ萎える〜」

「………」

「「「クスクスクスクス」」」


最初なにを言っているかわからなかった


「…あ…あの…」

「アイドルなのに全然オーラな〜い〜」

「私の彼の方がイケメンだわぁー」

「何か用事?」

「…っ…い…インタ…」

「あー!!」

「無理無理」

「サヨナラ〜♪」


と言われて拒否をされた

一緒にいたカメラマンさんが渋い顔をしていたが僕は気にせず隠れていた場所に戻った


(「あの4人はどうでしょうか?」)

(「大丈夫ですか?……いいと思いますが…」)

(「じゃあ行きます」)


そう言ってまた隠れていた場所から出て声を掛けに行く


「すみません」

「「「「………」」」」


4人は気付かなかったのかそのまま行ってしまった

仕方なく戻ってまた隠れていた場所から様子を伺っていると


「今日咲也のインタビューありそうじゃない?」

「確かに!!」

「誰か答える人いるのかなぁ」

「クスクス…いないでしょ」


そんな会話が聞こえた後僕を包む暖かい存在に気づいた


(「ゆ雪春くん…!!」)

(「咲也くん無理してない?」)

(「え…」)

(「ふるえてるよ…」)


自分でも気付かなかった…

そんな僕を見てスタッフさんも今回は中止うという雰囲気を出していたが僕が


(「あの人達が駄目だったら今日は中止してもいいですか?」)


とスタッフさんに聞いた


(「辞めま「分かりました…ラストですよ」)

(「咲也君!!」)

(「じゃあ行って来ます」)


中止したくないたという僕の意思に負けたスタッフさんは了解してくれ僕は意を決して


「すみません」

「はい?」

「?」


2人組に声をかけた


「少しインタビューいいですか」

「…っえ…」

「No way!」【うっそー!】


僕を見て固まる2人

僕も固まる


「さっくんだ!本物!!私ファンなんです!!デビューした時から推してます!いつも応援してます!!全部好きです。…夢?これ夢?!どうしよう…え!!本物のさっくんだ!どうしよう!!!さっくんだ!眼の前にいる!嬉しい」

「ありがとうございます」

「ほんものですか?!Rio Did you surprise me?サクヤI'm a big fan of yours」【リオ友達私にサプライズをしたの?サクヤ私はあなたの熱烈なファンです】

「Thank you!」【ありがとうございます】


ここでは騒ぎになってしまってインタビューできないので2人を雪春くんがいる場所に案内する

2人は雪春くんを見てまたびっくりしてる


「雪春です!よろしくね♪」

「よろしくお願いします」

「おねがいします」

「インタビューいいですか?」

「はい!もちろんです(生雪咲!!)」

「Can I ask questions?」【質問をしてもいいですか?】

「OK!!サクヤわたしニホンゴすこしはなせる」

「上手いですね」

「べんきょうたくさんしたでもむずかしい」

「Then…Won't you become my English conversation partner?」【それなら…私の英会話の話し相手になってくれませんか?】

「I see」【わかりました】


それから少しインタビューをして最後の写真撮影になった

2人に椅子に座ってもらって僕と雪春くんは後ろに並んで立った

その時雪春くんの腕が僕の腰に回されていたので僕も雪春くんに近付いて肩に手を回して写真を撮った


それからもう一組インタビューと写真(何故か僕と雪春くんの密着した写真)を撮影して楽屋に戻った


楽屋に戻り自分の荷物が置いてある場所に戻り隣の席の雪春くんと話しをしていると


「さぐーやぐーん」

「咲也君」

「ん?」


知冬くんと夏月くんが話しかけてきた


「大丈夫?」

「うん!大丈夫だよ〜」

「無理してない?」

「してないよ!」

「さぐーやぐーんはぼぬがまもら!」

「僕も守る!!」


そう言うと僕に抱きついてくる

2人とも少し…

力が強いよ〜


「ふ…2人とも…ありがとう…」(く苦しい…)

「さぐーやぐーん!!!」

「咲也君!!!」


さっきの事を聞いたのか僕を心配してくれる

心優しい弟メンバー達

僕の方がお兄さんなんだからしっかりしないといけないのに…

3人で抱き合っていると


「2人とも」

「雪春くん?」

「咲也君困ってるし早く衣装に着替えてきたら?」

「はい」

「……」


そう雪春くんが声をかけるとすぐに着替えに行った


「雪春くんありがとう」

「咲也君何時でも僕が助けてあげるからね」

「ありがとうでも僕の方が年上だし…」

「気にしないで!それに(ボソボソッ)……」

「ん?ごめん…聞こえなかった」

「なんでもないよ♪僕も行かないと!!」


雪春くんはそう言い残して去っていった

入れ替わりに


「「「咲也(くん)!!」」」

「遼平さん?!香織さん?!秋穂さん?!」

「前からやめようて俺言ってたよな」

「僕も着いていけばよかった」

「…傷つけやがった奴等覚えとけよ」


兄さん達も心配してくれて…

なんだか…

視界がぼやける…


「っ…心配かけてすみません」

「本当だよ」

「もう一人で行かないでね」

「今度おんなじ事があったら閉じ込めるよ」


………ん?


「遼平くん打ち合わせいい?」

「はい!咲也本番までゆっくり休めよ」

「香織さんメーク!!」

「七星さん今行きます。咲也くんまた後で」


二人はそれぞれ呼ばれた方に歩いていった


「さ〜く〜や〜く〜〜ん♡」

「…はい…」

「前約束したよね〜♪」

「………」

「ん?」

「………は…い…」



実は今回のような事が前にも一回あったのだ

今回ほど酷くはなかったけど目の前での陰口にその場に固まっていた僕を優しく抱きしめてくれたのは秋穂さんだった

その時は秋穂さんがもう辞めようと言ったが僕が無理矢理辞めない事にしたので条件を出された

それが

【また同じ事がおきたらこの企画を辞める】

という事

僕としてはファンの人に直接会えなくなるのは寂しいけど仕方が無い


「うん…やめるよ…」

「よかった。じゃあ今度からは僕と撮影できるね」

「ん?」

「クス…さあ着替えとメイク直しをしてファンとの交流会頑張ろうね!!」


そう言って秋穂さんは僕の手を繋いで衣装部屋に向かった











  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

腐男子の妄想 みくんとく @minto0516

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ