あとがき

はい、どうも。作者の月野観空です。

『好きな子の幸せを願って』をここまで読んでくださった皆様方、誠にありがとうございます。


考えてみればこの作品は、当初は手探りの状態で、どのような結末を描けばいいのかも分からないまま書き進めておりました。主人公が本当にどうしようもないやつで、コイツどうすればいいんだと一度は断筆までしたほどです。

その後も、別の作品の執筆を進める一方で、『いや、でも、透夜くんもなんとかしてやらなあかんな……』なんてことを考えながら頭を悩ませておりました。


その過程で、幸せとか正しさってものについて、色々とあれやこれやと考えを巡らせたものであります。


ところで、読者の皆様方は、幸福とは、正しさとは、いったいどのようなものだとお考えでしょうか?

法を遵守すること? 他者を思いやること? 誰かと共感しあうこと?


この問いの答えは、それこそ人それぞれなのではないかと思います。幸福にも、正しさにも、『これが唯一絶対である』と言えるようなものはそうそうないと思っています。


本作では、私の思う、幸せの形について、ささやかながら描かせていただきました。

しかしながら、透夜くんの周囲には、まだ解決していない問題が残っています。残された様々な問題と、透夜くんがこの先どのように向き合っていくのかは、まだ作者である私にも分かりません。


だけど、彼の隣に岬ちゃんがいるならば、向き合っていくこともできるのではないかと思っております。


さて、透夜くんの物語について、ここで一度、筆を置かせていただきたく思います。

しかしながら、いつか彼らのこの先、幸福へ続く坂道を登る途上の物語を、再び綴る日が訪れるかもしれません。


その時には再び、彼らの日々を読者の皆様方には見守っていただければ幸いに存じます。



――読者の皆様方に、精一杯の愛と感謝を込めて――

                   2021年7月27日   月野 観空




※おわりに

現在、『パンツも穿かないくせに演技だけは天才的なお隣のアメリア・エーデルワイス17歳』という作品を新しく連載しております。

こちらにも目を通していただければ幸いに存じます。

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好きな子の幸せを願って身を引いたのに、学園一のイケメンモテ男を振った彼女が俺を追ってきたのだが 月野 観空 @makkuxjack

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