おまけ 5

 最後のおまけは『ダイスロールウォー なんでも品評会』です。

 今回は全体的にキャラクターがそこまで多くありませんでしたが、せっかくなので偉業を達成した子たちを表彰してあげましょう。


「といっても、いつもの通りほとんどが作者の独断ですけどね♪」



【殊勲賞】

 今回は自分も含めて7作者37キャラクターが名乗りを上げましたが、戦闘回数も戦績もまちまちです。その中でも、特に好成績を収めたキャラクターを紹介します。


1位:高月さん(ビト様)

戦績:3勝


 燦然と輝く「3勝」の文字。高月さん強い。

 全体的に見ても、3戦したキャラも勝率100%のキャラもそこまで多くない中、この両方を達成したのは高月さんだけでした。


「強さにも、運の良さにも恵まれましたね。まさに今回のヒーローでした!」


 こんなのが出てくると知ったら、それこそ眞白でも出せばよかったかもしれない。そうでもないと、この化け物はたぶん止められない。


2位:高天原唯(東美桜 様)

  妖魔・アル(ソルト様)

戦績:2勝 1敗


 同率二位はこの二人。

 どちらにも意外な共通点がありまして、席次が双方とも次鋒(2番目)であり、グループの中でもリーダー的な立ち位置であり、なにより両方とも唯祈の対戦相手でもある。


「二人とも1敗がとても惜しかったですね! どちらとも、お互いの得意分野をほとんど生かせない状態での1敗は、ある意味2勝の内容よりも話題になりそうです♪」


 特にアル君は、男性が全体的に成績が悪い中でこの戦績ですから、誇っていいと思います。


 ちなみに3位以降ですが、2戦して勝率100%はそれなりにいるので割愛します。(というか、うちの子が二人もいるし…………)

 全キャラで3戦以上しているのは、上記の3人以外に千間 来朝とケンヤ=ペドロリアムとボーイがいます。

 見落としがあればコメントください。



【迷惑賞】

 周囲に与えた被害のデカさ。なぜか人気がある賞。

 今回の競技はタイマンもあれば、モブが大勢いるのもあり、一概に被害が算定しにくい、はずなんですが…………


1位:『極悪魔人』ボーイ(eleven_nine 様)

被害:多すぎて算出不能


「知ってました♪」


 今回の大会の中でもひときわ目を引くイレギュラー。何しろ登場回数は多いわ、性格的に破壊を好むわ、育つたびに隕石や雷を発生させるわで、まさにやりたい放題やってくれた破壊神。

 ボーイが出るだけで「あ、この競技まともに成り立たないな」とすぐわかるくらいには迷惑な存在。

 しかもさらに悪いことに、ボーイが選出された競技には、モブが大勢登場することが多いのも、被害の増加に拍車をかけていた。神様たちはさぞかし頭を抱えていたことだろう。


2位:千間 来朝(南木)

被害:致死性毒物の流出


 自分のキャラですが、自分の競技だけにとどまらず、ほかの競技にも多大な影響を及ぼしたのは来朝だけでしょう。


「実際のところは高月さんとの合作事故ですけどね♪ 東美桜 様にはこの場で改めてお詫び申し上げます…………ごめんなさい」


 それ以外にも、麻薬入りタピオカを競技会場で販売したり、やきゅうけんの監視員を毒殺したりと、会場にも迷惑をかけまくっています。


3位:終演の『ラストコール・エンドフェイズ』(ビト様)

被害:世界崩壊


 3位が世界崩壊というのもおかしな話ですが、これはまだ会場内で被害がとどまっていたので上記二人よりはマシかな、と。

 それでも、会場になった世界を消滅させたという被害は、ほかのキャラクターにはまねできない。(一人例外はいましたが)


「ビト様は何を思ってこのようなマップ兵器を出したのでしょうか?」


 きっとご本人様もそこまで深く考えていないと思われます。(失礼)



【哀悼賞】

 ダイスの女神さまに振り回された不幸な子たち。

 競技相性や相手が悪い場合もあれば、どっちも悪い場合もある。彼ら自身は悪くない。


1位:芝村千草(東美桜 様)

 おそらくダイスの一番の被害者。普段の行いのせいと言われればそれまでですが、それにしても敵の相性が両方とも悪かったし、なにより高月さん印のハンバーガーの犠牲になるという、実にピンポイントな不幸を引き当てた。

 千草君は泣いていい。せめて好きなだけ焼き肉を食べてください。


「それでも、あの戦いで引き分けに持って行ったのはすごかったですね! おかげでボーイさんが勝てるチャンスを逃してしまいました」


 不幸の御裾分けといったところでしょうか…………


2位:ケンヤ=ペトロリアム(負け犬アベンジャー様)

 3戦勢の中で、唯一2敗してしまった人。本人はかなり強い方なのですが、摩莉華戦といい高月さん戦といい、対戦相手が悪いせいで碌な目にあっていない。


「理想主義者っぽいのに、戦い方が泥臭い人でもありましたよね」


 唯一ホームでの戦いは、ケンヤ自身の長所を十分に生かして、相手に対して終始優位に立っていましたが、それでも予想斜め上の方法で勝ちをもぎ取る、常に傷が絶えないヒーローでもありました。


3位:神門旭(ソルト様)

 突貫同盟の主人公なのですが、競技が両方とも難しい内容で、おまけに対戦相手も強力という二重苦を背負った超絶苦労人です。


「彼らの家系は、不幸を呼び寄せる何かでもあるのでしょうか? 普通の人なら戦いが嫌になっちゃいますね」


 とはいえ、上記二人に比べて戦闘では常に全力を出せたのは悪くない点です。

 あと、やっぱり雪都といい暗黒星雲様のチーム・アイリオスといい、真面目な人ほど損するのが今回の大会でした。やるせねぇな。




【個人的名競技ランキング】

 ここから先は、個々の競技についてみていきます。

 まずは、南木が個人的に素晴らしいと感じた、白熱試合を紹介していきましょう。


1位:おかいもの

https://kakuyomu.jp/works/1177354055373748120/episodes/16816452218372152353

対戦者:極悪魔人ボーイ VS 空間駆動戦車リベリオン★搭乗者はヴェーダ君


 数ある競技の中でも、やはりこれが最も「うまい!」と感じましたね!

 序盤から様々な伏線が張られていて、ヴェーダ君が現地の人たちと力を合わせて目標を達成していく流れは、王道ながらもとても熱かったです。


「それに、ボーイさんもしっかりと強力な悪役をやってましたね。あそこまで強くなったボーイさんが最後まで立ちはだかるのも、見どころの一つです♪」


 ボーイ君といえば、彼の買い物リストの理不尽な中身も必見。

 あれ絶対勝たせる気ないでしょ(草)


2位:やきゅうけん

https://kakuyomu.jp/works/1177354055367557009/episodes/1177354055480229693

対戦者:

人型機動兵器(トリプルD)オルレアン★搭乗者は美冬ちゃん VS 千間 来朝


 全体的に殺伐としていた競技が続く中、最初から最後までお互いに攻撃せず、むしろ協力し合ったという稀有な内容です。


「前のおまけでも言いましたが、美少女のサービスシーンがあったり、店舗のいい戦闘シーンがあったり、見どころ盛りだくさんでした!」


 残念ながら、暗黒星雲様は諸事情によりこの1戦だけとなりましたが、美冬ちゃんだけでなく、来朝のこともしっかり配慮して書いてくれたのは非常にうれしかったですね。

 モブの使い方も、とても参考になりました。監視員という発想はなかなか思いつかないですね。


3位:ちゃんばら

https://kakuyomu.jp/works/1177354055394300625/episodes/1177354055444178648

対戦者:風魔の忍 迅兎 VS 白魔真冬


 ガチ戦闘の筆頭といえばこの競技。とにかくちゃんばらするのですが、相手に与えたダメージが自分にも入る鬼畜仕様。

 圧倒的暴力を振るってくる白魔真冬相手に、迅兎があの手この手で突破を試みる姿は見ものです。


「ソルト様の本領発揮の回でしたね♪ 強大な敵に屈せず立ち向かった迅兎さんがとても素敵でした! クールな性格ですが、その闘志はとても熱かったですよ!」


 競技相性自体はあまりいとは言えませんでしたが、だからこそ生まれるドラマもあるといういい事例でした。



【個人的迷競技ランキング】

 続いて、白熱したというよりも「笑えた」競技をご紹介。

 ダイスの女神さまが荒ぶった成果を、とくとご覧あれ。


1位:ぱわはら

https://kakuyomu.jp/works/1177354055336365723/episodes/1177354055497246335

対戦者:絵本の『メルロレロ・ルルロポンティ』 VS 極悪魔人ボーイ


「ぐ、ぐぅ⋯⋯いい感じに世代が分かれよって⋯⋯⋯⋯ッ」←この一言に尽きるカオス競技。 べべん。

 後にも先にも、腹を抱えて爆笑したのはこの競技が唯一。


「実は私も『〇滅の刃』はそこまでよく知らないんですけど、雰囲気がすごくよく伝わってきて、かえって笑えました♪」


 まあ、あの会社の惨状は笑い事じゃないですが…………とにかく全体的にツッコミどころ満載で、それでいて参加者の特徴を損なわない、味のある内容だったと思います!


2位:あじくらべ

https://kakuyomu.jp/works/1177354055265660855/episodes/1177354055519458567

対戦者:カーク=ガンカッター VS 高天原唯


 平和そうな競技かと思いきや、予想の斜め上をぶっ飛んでいったとんでもない内容。とりあえず、ティッシュ食わせるのは予想外過ぎる。


「えへへ、目隠しされて手足も動かせないまま、色々と口に放り込まれる唯ちゃんが、ちょっとエッチでしたね♪ きっと視聴率もうなぎ上りですよ!」


 唯さんの人生唯一の汚点にならなければいいのですが…………しかしそれ以上にひどかったのが、せっかく勝利したカーク=ガンカッターが最後の最後でとんでもない目に合っていることでしょうか。

 やはりマスゴミと軽薄なバラエティー番組は終わるべき。


3位:ふうどふぁいとhttps://kakuyomu.jp/works/1177354055294519702/episodes/16816410413965737839

対戦者:芝村千草 VS 極悪魔人ボーイ


 食えそうで食えない、ちょっと食っても死ぬハンバーガーでフードファイトをさせられそうになった競技。これも全部高月さんと来朝のせい。

 そもそも毒耐性があるか、食っても死なない奴じゃないと競技に参加できない地雷競技と化したこの話、作者様の苦労が目に浮かびます。


「その中で出てきたのが『レバノンバーガー・アトミックスペシャル』だったのが、私的には結構嬉しかったです! もちろん、食べると死んじゃいますけど」


 競技開始前に、ドナ〇ドらしき人物がいたのも印象深いですね。

 予想通りの断末魔を叫んで飛んで行っちゃいましたが……彼は果たして、バーガーの中身を知っていたのでしょうか?


 

 さてさて、最後のまとめもいよいよ終わりですね。


「皆さんここまでのおつきあい、ありがとうございました♪ 1か月という長くて短い期間でしたが、皆さん精いっぱい力を振り絞って、素晴らしい作品を仕上げていらっしゃいましたね。皆さんはお気に入りの競技などはありましたか?」


 主催者様である負け犬アベンジャー様も、36種類の競技のご用意、大変だったと思います。私には到底思いつかないような、カオス極まる競技の数々……その発想力はこれからも見習ってまいりたいと思います。


「ほかにもご意見がありましたら、ぜひコメントください♪ それでは………私はこれにて失礼します」


 おやステラエル、どこかに出かけるの?


「はい。私には、行かなければならないところがありますから…………作者様とはこれでお別れです」


 そうですか。今回の解説、ありがとう。


 そんなわけで皆様、次回の企画もありましたら、またお会いしましょう。 


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