腰を据えて読んでしまいました。読みやすく、透明感があり、良い意味で変わった物語でした。
此岸(この世)から彼岸(あの世)へ。流れ着いた少女の、此岸――カナイへの旅路。カナイでは一体、少女に何があったのか。カナイを目指す旅に誘う、渡し神の少年とは。読者もまた、少女と少年と共に、それらの謎を追う旅に出ることになります。この――美しくもミステリアスな旅路を、共に過ごしてみませんか。
作品をフォローいただいたご縁でこの物語に出会いました。更新分まで読み終えましたので、レビューさせていただきます。物語は主人公の少女が不思議な世界にやってくるところから始まります。その中での人々との繋がりから徐々に心を開いていきますが、導き手となるキャラクターの登場で、主人公は旅に出なくてはいけません。危険もある世界で少しずつ明らかになっていく主人公の過去。そして導き手のキャラクターの正体とは。まだ始まったばかりの物語。続きがとても気になります。他の皆さまも是非読んでみてください。
読んでみてまず、「文章上手いな」って嬉しくなりました。はっきりと浮かぶ情景描写も良いですが、感情の動きが自然に表現されてて好きです。 そして何より、不思議と惹きつけられる世界観に読み進めたくなりました。
主人公の女の子、木漏日(こもれび)が突如行き着いた場所【ニライ】。そこは死後の世界で、ここには独自の言語を話す集落があり、そこに暮らす人々と温かくて不思議な交流を深める木漏日。物語が進むにつれ、奇妙な世界の謎が次第に解き明かされていくのがなんとも心地いです。そして、木漏日は、この世界でどんな体験をしていくのか。コマ、という少年と出会って、物語はさらに動いていく。 個人的な例ですが、『千と千尋の神隠し』が好きな人にはちょっとお勧めしたい感じです!
まだまだ序盤ですが、主人公の少女の揺れ動く心が良く分かります。少女は何を見つめ、どこを目指すのか……。