第6章 2022令和四年 喪の仕事 その4 絶望の渦

この日のハイライト

2022-12-02


霜月のみそかの夜

意外にもハイライトがきた

左下の線路に並行する広いベルリン通りに

白い雨粒が注ぐ

大した荷物もないので結構大股でスタスタ


フランクルフルトアムマインを日本並み満員の

半時間以上の遅延列車が夕8時前に出たのだろうか

なので9時過ぎ

ちょっと言葉遊びを

フランクフルトはマイン川沿い

マインツはライン川沿い、などと


今日は脚の調子が良かったからできたことだけど

それにしても大汗かいた、それをも受け入れて

マインツでジタバタしたものだ

だって大組織のあの無能の人たちが

あたしのことあちこちに指図して結局

誰も知らない書類を送りつけてきて

難題をふっかけてくる まるでカフカエスク

質問攻めにするとモンスターお客扱い


3つの相談電話を梯子して

予約とるにも誤解を受けて

双方から違う!と叫び合い

結局相談役は病気休みですって


重たい重石を抱きながらふと見たら

焼うどんが売られているではないか

全てを忘れて放り込むたくさんの

野菜を入れたあの味 焼うどん、甘っぽい

小ハイライトなり ニヤとする


それでも知識ある人、落ち着いた人、結局親切な人、ユーモアのわかる人

EU規模で役人を守る人 などの変遷を経て

やっと決心できたあたしです「ヘイヘイあのぼけ印刷のコピーに書きます」

それならそうするまでのこと

決心するまでが嫌な気分


そうそう、実はこの日はまずマインツ大学病院だった

心臓は合格、薬はこのまま。

P銀行を無駄に往復した後、駅に着くと自動的に帰りの列車を探した

ふと気づき、くるりと回転する

フランクフルトの日本領事館に行こう ちょうど1時間半ある

これはほとんど失敗、という計画だったが

さすが日本人スタッフは辛抱強い、時間延長平気である

夫の死亡届はまあ済むのだろう、これで

と超近代的なタワーをでて、ドイツとは思えないビルの群れを見渡し

歩いて駅まで、新宿を思い出したっけ



小さな階段を一つずつ上がった

13日異国人妻が寡婦になると永住許可権ありという法律発見

14日ヤン夫婦が本などもらってくれて

15日通帳の最新額を印刷でき

16日通帳の死亡日残額が届いたと誤解 ぬか喜びをし

頭がスマホの電磁波でやられ

19日やっと耳鼻科の予約を申し込み

20日計算する材料が揃ったので、相続税基準以下とわかり仕事が減るのでキャッホーと叫び

21日ベンツで遠出をし

この間運動不足によるらしい背痛あるも、外国人局に顔を出す、メールで耳鼻科の予約とる、PCのシリアルナンバー見つけるなど他のことに思いを致す

25日外国人局にもメール出したりして心証を害した?

26日やっと通帳の死亡日残高が来たかとまたぬか喜びしたところ、それは悪魔の書であった

27日計画とは縁遠い結果となりメールで騒動しすぎたり

28日はやや有意義だったり

29日最大恐怖の知らせが外国人局からきて震え上がっていると同時に待ちに待った正式の死亡日残高が届き、まさに泣き笑いしたりして


霜月晦日を迎えたのであったが

雨の中を歩いていると、疾風の如く走り去る車の音と混ざって

広い車道に街灯と車のランプのもと、傘に当たる白い雨の音

チャンスとあたしは思った、誰も聞く人もいないから高唱しちゃお


すぐに出てきたのはカラオケの十八番、箱根の山

三度くらいしか歌ったことないが

歌詞もメロディもあやふやに でもこのパンチがいいのだな

何か静かな冬らしい曲は、と冬の星座にする


「木枯らし途絶えて冴ゆる空より地上にふりしくくすしき光よ

もの皆憩えるしじまの中に煌めき揺れつつ星座は巡る」

歌詞は怪しいが

それからアハハとこう笑した、最高だワ 車とこのオババ のみ


ハイライトで収まるかと思いきや

外国人局からメールが来ていてじっくり読んで震え上がった、またもや!

どうも即 強制帰国もありうる気配だ

そのまま、とりあえずなんとか奴らを納得させて見せようと(生活資金問題)

徹夜で働いた

あたり中が紙だらけだ、神さんはどこにいる?


そのままコーヒーにして

8時に、新たに感じ始めた恐怖から、マインツのH銀行に電話してみる

のだが機械相手で、返事に困ることばかり質問してきて

イエスかノウで答えよと詰め寄る

「そんなことスマホで国際送金なんてできませんから」

機械も諦めて人間を出してきた

「もしもし、こちらはいつもミュンヘンのマントさんとコンタクトしているのですが」と説明する声を抑えて

「私、マントですよ」

「え、あなたマントさん?」

声がそうである、「ど、どうしてマントさん、電話してませんよ」

「そうですとも、私にもわかりませんけどね」

彼とはすでに息子に送金の方法をメールしあっていた、つまり

ミュンヘンは遠いのでもちろん、マインツの人間に手伝ってもらう

しかし入り口ですでに止まってしまったのだ


国際小荷物が税関とかで引っかかている場合でも、電話口が通れない、

なんだか訳のわからないことを機械が言う。知らない言葉を言う。引き下がらない

「じゃ私が電話して話をつけますからね、あとで電話します」

天使のようなマントさん、ハンサムなので顔をまともに見たことがない。

 

遺産裁判所が首を長くして待っている財産リストの計算書をついに

エイとばかりに投函した

念のため切手を4枚も貼った、文句あるか!とばかり

と言うか、もう関与できません、お任せしますからねと

神さんと純生錐子さんに伝言。

いつもは両の手で握り合っている、なんとなく二人の自分を感じる


3ヶ月のJBの留守がすぎた

おおよそ3つに絞られた、難問ばかりだ、負けるかもしれない

急ぎは外国人局に出す自立滞在許可願い、1週間もない、写真もとらなけりゃ

気概は強くできるが実は危うい。最悪どうなるのか、想像を超えるだろう

ヤンたちに有料で片付けてもらう、とか

そう言えば、夫婦でバスを改造して旅に出るそうだ


そう言えば、25日の明け方、

あたしにしてはあり得ないことだが夢を見た

しかも昔の背格好のJBと街中にいた

あたしは悲しんでいた、別れを惜しんでいたみたい

すると手を取って立たせてくれた 一緒に歩いて行った

もう悲しくなかった おかしな夢だった、嬉しかったな





極限の恐怖

2022-12-06


未亡人となってすぎた3ヶ月の後半は

*遺産裁判所関連の、財産リスト作成に難渋し、(その原因はP銀行の遅滞)

やっと12月1日に投函、後は野となれ山となれとばかり。


*これまたP銀行の厄介な意味不明書類に翻弄され、普通はノイローゼになりそうな扱いを受け、これが限界の対応策だと覚悟して、

ついに翌12月2日に、朝早くに息子に投函、せめてちゃんと到着してくれ〜とばかり。


帰るとすぐにスマホに電話、男の声でミュンヘンからとか言う。

と言うことはまさに今、投函した書類のそもそもの発送元である。

悪魔の書類とあたしは呼んでいる。

「もっと簡単な方法に変えましょう、あなたには全権委任があるので」

「そう言う話ですが、いつサインしたか覚えてないのですが」

と始まって、次第に驚き喜んだことには:

日本まで送って息子が大使館まで出かけて認証してもらうのを止める、

その代わりをあたしがドイツですれば十分だと!

「でも今さっき書類は日本に送り出したのですよ、今の今!」


もちろんあたしは怒ったりなんかしない、ヘマな話ではあるがこの際喜んで受け取ろう。

こんないきなりの神さんの不思議なプレゼント

またもらった。でも新たに書類くるのでしょうね、

あ、いかんこの予期不安がいかん。と言っても普通そう思うわけで。



*3つ目が11月29日に届いた外国人局からのメール。

やっとほぼ3ヶ月経ってから、夫の死亡を告げたのに対しての反応である。

書いてあることが上滑りして頭に入らない、

よくわからないままパニックになった。


「配偶者の死によりあなたの滞在許可は取り消されます。次の滞在権利を調べます」

と、まずメールが来て、今回のが正式の通知である。

証拠書類提出期限が1週間後!

それは可能だ、すでにどうするか考えてはいた。


問題はしかし、

この3ヶ月と言うもの、このヴィザを身分証としてあちこちで示している、

つまり権利がないのに偽の身分証明書を使って重要な仕事をしてきたのである。


しかしその期限は来年6月だし、死別は別扱いだろうと思っていたのだが、

と言うより目の前に流れてくる課題への対処に気を取られていたのだが、

突然ことの重大性に思い当たった。


悪くすると逮捕、拘束、罰金、強制帰国、宿無し、金なし、罰金!!!!!

突然リアルな恐怖に襲われた。以来1週間と言うもの、生きた心地がしない。

これがあたしの人生の結末だったのか、と本気で絶望した。


それでも提出用の写真を取りに出かけ、警察官を見ると

あ、自分は犯罪者だと感じて逃げた。

世の中から締め出され、許されない存在に事実なってしまった。

情けなく恐ろしい、何を後悔したらいいのかもわからない。



12月4日 日曜

あれこれこの負の感情に対処して、

「よおーし、やってやろうじゃない、

しっかり真理に則ってガンと経験してやろうじゃない、

来るならこい、平気で受けてやろう!」

とばかりからげんきを掘り起こした。


突然、姑が孤独死したことを思い出した、すぐにわかった

(そうだ、彼女はどんなにあたしを憎んだことだろう、一人息子と孫を日本に連れ去った)


つまりその一族の恨みがあたしに向いていたはずだ。すでに天国にいるので残っているのは怨念の名残の黒いリボンのようなもの?

これはまずい、とさらに探すと前夫の一族も同じだとわかった。

自分の周りにある憎悪の黒いリボンをあまり考えたことも、浄化しようとしたこともなかった。

これに思いを致さなかったのはやはり愚かしいことだった。

 

すぐに自己流の光照射とそれによる対消滅、光再生成を行った。

心の中が、軽くなり広くなったような感じ。

思わず笑顔になった。


早めに申請書類を外国人局に提出したほうがいいので、

書類を入れるためにちょうど合う大きさの紙バッグを切り貼り工作で作った。

こんなこと、下手だけと好きなのよね。

満足して笑顔になった。


金魚を模したピンクのパッチン留めがあったので、それで口を止めることにした。

遊びに入っている。

江戸時代の猫の漫画のついたメモ用紙を貼り付けて、名前を書いた。


夜に念入りにメールを読むと、やっとわかった。

「外国人局の滞在許可決定までこれまでのヴィザを使用できます」

なるほど、悪くない言い方だ。もし認められれば、ね。

犯罪者にならないかも!!!


それからやや安心して、バターピーナッツを無心に食べた。



*それで月曜日の今朝のこと、

バスの運が良く(ちなみにストばかりしていた市営バスは身売りしたらしく)、

役所も待つ人が少ない、それはいいのだけど心臓が締め付けられる感じなので

トイレで水を飲む。コーヒーも薬も飲まずに出てきたのはまずかった。


「あなたはローレンツさんですか?」と窓口の若者に尋ねる。

いかにも青二才である。

「どうぞ、クリスマスプレゼント」とあたしのちょっとセンスのいい紙バッグを差し出すと、え?と本気にした様子だった。

急いで打ち消し、申請資料です、ああそう。


あたしは妙に気楽な気分になっていた。「順番に束にしてある」と言う言い方を迷っていたのだが、自然に上手い言葉が出てきてますます気分が上がった。

「順番をこのまま保つようにこんな袋に入れたのです」「ああそう」

「それともやはりこの A4の書類入れが要りますか」「要りません」

「じゃ、この挟むものもつけておいてください」

彼は苦笑してパッチンと留めた。


14時になり、国際結婚カップル支援のNPO法人へ、予約しておいた電話をかけようとした。

つながらない、次はお話中、30分たった。パニックになった。どうしよう。

質問1消去されたヴィザの使用は法律違反になるのか。

質問2無期限ヴィザの取り方は

質問3必要になった時専門の弁護士を紹介してくれるか


15回目くらいに突然声が聞こえた。あたしは泣きそうだった。

彼女の答え、

1、この場合フィクション何とかと呼ばれる方法があり、その通りにやってくれてますよ、大丈夫。

2、来年また申請時期が来るので、その時までに試験を2つ合格するように。

3、競争の平等を損ねるので紹介はしません。


なるほどこれだったのか。

情報の平等を図るために、情報は与えません。

担当の部署の仕事の権利を阻害するため、これ以上は言えません。

それであたしのイライラがずっと続くわけだ。電話はつながらないし。



それにしても、例の如く、心配する必要のないことを大いに心配している。

それは結果として分かるのだけど。

全く反応しないでいい、と言うことじゃなく、

いかに気楽に、冷静に、俯瞰して客観的に、難問に対処するか、

結局は全て大丈夫であり、

意味あり為になることしか起こらないことを信仰するしかない。


そうでないといつまでも同じ難問が繰り返されるらしい。とは言え、未亡人としての喪の仕事は一生に一度のことではある、普通。


自分への注意事項:神さんに心からありがとう、と言うのだが、それはプレゼントもらったから感謝する、のがほとんどだなと気づいた。

まずいよ、条件付き感謝だ。そうじゃなくて、悪く見えることにも感謝、、、難しいな、さすがに。実際そこにしか救いはないのだけど。


無限の、訳わからない聖霊界と

その手鏡のような、想像もつかない実相界、

その周囲の幻像界:しかし実は無なので、実は聖霊界の中が我々の仮初の居場所であるはずだけど? 表現が困難。ともかく神さんの中に居ますね。 





二本の蝋燭のほのおが揺れている、そろってはいないけど

2022-12-11


クリスマスになる4週間前から、毎日蝋燭の迎え火?を焚き、週末には、とんと横の公園で特設のクリスマス市が電飾華やかなはず、

行かないけれど。

まさに盆も正月もない、という状態のあたしには、薄氷を踏む感じの日々、かなー


12月6日火曜日 必死の瞑想、これがいいかどうかは問題よねー

純正錐子さんと手を組んで、揺らぐ無限の球体の中に収まっている、

このあたしは次第に純正さんに肉薄していく、ほとんどその中に入り込んでしまいそうだ、入らないけどほとんどそうだ。

そしてそれが猛烈に嬉しかった。やったぜ、一体になった、ほとんど!

共に歩いたり動いたりする、もちろん。


その後は、チェロで「あした浜辺をさまよえば昔のことぞ偲ばるる」というメロディを聞いてオイオイ泣けた、心が乾いていたのだな。昔のことであまり良い思い出、ないしね。



今日12月10日土曜日、ちょうどメールチェック終わって、さて、と思った時

目の前で21:00になった。

なーんと地球瞑想の時間を教えてくれるんだ。

(これは勝手に、どんな宗教であれなんであれ地球全体に愛念を注ぐ同志がいるはずなので、あたしも一肌脱がせてもらおうと、勝手に時刻を決めて参加しているもの)


実相と幻像の錐子の両手をつないで、できるだけ近くに居るイメージが

ちょうど二本の蝋燭の揺れているほのおに具現されたかのようだ。

一つは揺れ方がジタバタしているのも当たり前か。


ヤンとゆりかの若いカップルの、あり得ないほどの好意と誠実さがまだ心を温めていた。今日また、一緒の時間をとってくれたのだ。

ふと思いがきた。(ヒロくん、そうなの、ヒロくんなの)

あたしには涙を禁じ得ない思いであった、亡き子の生まれ変わりに出会う、それが秘かな願いだった。そうだよね、そのはずだよね、と写真に話しかけた。

安心が増えた。



幻像界の状況:

喪の手続き作業全体の完了を10とすると、7近くまで押し上げてくれたのは、このカップルの存在、精神的な支えなのは確かだ。

合気道が媒介したので、すなわち亡夫の計らいでもあろうなあ。


それにしても神さんのやり方って意表を突く。

12月になって、絞られてきた懸案の1、P銀行の変な書類騒動とその変更電話を受けて、7日水曜日に

「日本に書類は送ってしまったので、新たな書類を待っているが、来ないので日本から返送するようにしたので、提出遅くなります」とメール。

しかし翌日8日に新たな書類が届いたので、

9日金曜日書き込んでP銀行に見せに出かけたのだったが、その際にいくつかの質問も抱いていたのだが、

カウンターの女性が簡単に訂正などして、チェック済みのサインなどして、さて以前から預けてあった諸書類コピーを探すのだが、それが見つからない、

結局、「これはハンブルクにこちらで送ります」

「違うんです、ミュンヘンから来た書類で、ミュンヘンに送るようにと言われてます」

「大丈夫、こちらの方が確かですから、後で回っていくでしょう」

つまり提出コピーは既にハンブルクにあるのらしい、と見た。

この取り上げられた由、またミュンヘンにメールしておく。

神さん、この女性を使って、きっと粋な計らいなのだ!


懸案の2、H銀行はこれより先を行っているのだが、

その先に関門が待っている!

8日木曜日、マント氏にまたメールして訴えると返事あり。

「マインツ支店の斜川氏と13日に予約となったので、遺産の証券(?)を売り払いあなたの口座に移動させます。海外送金に関して、ご心配の州立銀行への登録はやってくれます」

それでも疑問は残る、心配しなくていいと言われるが心配する。本当に日本への送金、うまくいくのだろうか、世界中が日々こんなことやってるのだから、できないことはないのだろうが。


翌9日には封筒で書類が送られてきた、それは亡夫の口座を消すためのもの。そこは問題ないのかな。それにしても神さん、一つわからない言葉があるのですよ、説明されてもまだわかりません、いい加減にしてもらえません?!



懸案の3、滞在許可、ヴィザの件は待つ一方の日々がすぎ、

9日金曜日にメールあり。明言された、あたしの逮捕はないようだ、みなしヴィザとみなされる。その後の計画も説明あって全体的に安心したが質問はまだある。

日本の学位じゃダメで、テストを2つ??


これまで延々と耳のMRIなどで待たされていたインプラント、懸案の4となる。

9日金曜日に予約、すると別の医者のところに行かされて、彼はまたお試し補聴器をするようにと、あたしがそれはもう済みましたよと言うのも聞かず、レシピを渡す。

帰りに補聴器屋に寄ってその旨伝えると、「僕がドクターと話します、もう済んだのに」とえらい勢いであった。

神さん、こんなに引き延ばされてしまって、どうなるのでしょうね、あたしとしては耳の雑音がうるさいのでインプラントするか、と覚悟しているんですが、無理は言いませんけど、と通りを歩きながら語り合い、と言っても返事は聞こえないけど。

ちなみに耳の雑音というのが、時にはプールで喋っている子供たちの声、時には議論している男たちの声、時にはやはり喋りまくっている女たちの声、のように聞こえる。日本語ではない。



神さんはじめ、手厚く支援してもらっているけれど、いつまで続くぬかるみぞという感じをつい抱いてしまう。

墓参りにこだわるJBではないと思うけれども、あの場所は結構好きなのだけれど、こう悪天候続きではなかなか参り難い。


さあ、またマント氏にメールでも書こうか、全てをありがたい向上のチャンスと捉えることだ。

意地悪な人はいない。どこかに恨みの念はまだ漂っているかもしれない。


********

1206 苦と楽といずれや多し 古代より地球に生れて死にたる命

理由ありて禍々しくもこの不安 過ちかさね惨めにをふるか

オオポカをやらかしたりと吾子逝けり 瞳清らにその苦見せねど

1208  南天に満月ありて笑ひ合ふ 淡く小さくてけふを許さる

御日笑ふ シニアハウスの硝子より部屋に満ちきて残像みどりに

1209 半世紀着たるセーター つましさの毛皮のごとし動物吾の

..............





要するに自分の能力以上のことに応戦している?

2022-12-14


断章 地球に生きる者


「こんな日々じゃないと退屈だとでも?」


数数日前にしたことをすっかり忘れて

数日前に、偶然に発見する

プリンタの蓋を開けたら大事な大切な

身分証明書、パスポートとヴィザとが

二つながらに並んでいた


印刷した覚えがない、お得意の何かに取り紛れて

置きっぱなしにした

どんなにこれが大変なことが、命に関わることか

思い至って震えがきた

もし、この数日間に誰かが職務上あたしに提出を要請したら

あたしは堂々と、平気で「お待ちを」とか呟いて出しーー

ない! どう見てもない、そんなはずは。いつもいつも持ち歩いている、

体と一体になるほどに、ドイツでは致命傷である


忘れたか、落としたか、置き忘れたか、盗まれたか、

あたしはきっとそこで気絶するだろう、絶命するだろう


そんな危機を数日間というもの、回避してもらっていた

なんたる守護、なんたる強運、そこらでのたうち回りそうだった

安堵と恐怖で


そして翌日、外国人局に指紋を取りに出かけた

何も要求されず、もらったのはみなしヴィザの紙切れであった

恐怖と絶望の極みの日に撮影した泣きっ面の写真もコピーされている

その時は忘れもしない、有効でないヴィザ所有に怯えていた

法律違反だと思って



または

昨日のこと12月13日火曜日

いよいよ、日本への送金問題と対面する事態にまでこぎつけた

ただただ予期不安、ダークマターのようなものに包まれていた

それらを浄化しても追っつかない

そんな自分をも許せばよかった、少しは許していた?


マインツのH銀行支店で、斜川さんが(横川さんでもいいが)

「さ、これが息子さんへのうちにある預金の半額です」とか

送金票に書き出してくれた数字が、

帰宅して眺めていると全く納得できないのである

多すぎる これじゃ税金がかかる?


そもそも計算能力と短期記憶不在が相まって

支離滅裂になってしまう、それにはユーロと円の数え方のズレが

混乱に拍車をかけている、慣れるどころか


以前、マント氏が早めに送ってくれて喜んだ死亡日債権残高証明を

眺めていて、あ、と思い当たった!!

この書類を思い込みで理解していた、詳しく見ずに浅慮丸出しだった


それならこれは、と最後に送ってきた普通預金通帳記載書を

眺めていると、あ、裏にも印刷してある!!

この部分を浅慮から 見もせずにいた

そうか〜〜とゲンナリする 大ポカやってたんだ


しょげながらも、安定剤を飲んでぬくぬくとくるまり

でも今日もうまく帰ってこれてよかった、などと安定した気分でいた


突然、思い当たった、もっと重大な関連が!

遺産裁判所に提出した財産リストに少ない額を申告したわけだ、

後は野となれ山となれ、みたいな感じだったが、


またもや法律違反である、国外退去だ、犯罪者だ


ガバッと起きる、とても寒い真夜中だがそんなこと言ってられない

斜川さんにはすでに、次の予約申請のメールは出してあった

マント氏にも出すが、あるいは氏の何らかの落ち度が表に出る話かもしれない

と危惧して「この失敗は担当のニースナー女史に告白するべきでしょうね」

とのみ書いておいた


女史にもメールを打つ、便利な世界だ 真夜中に打っておく

おはようございますと。

起きてから9時前に電話してみる 幸いにもつながった

「誤解して、よく理解せずに金額を少なく書きました、まだ期日前なので訂正できますか」このメール文を読んで「メールに訂正事項を書いて送って」と早口で言う


あたしは舞い上がって「ありがとうございます、では良い朝を、私には悪い朝ですが」と冗談をかまして

助かったかもと思った


斜川さんからは、木曜日の予約が送ってきた

それから計算し直し、

失敗しながら、誤解をしながら、またそれを発見しながら

本当にこんな仕事をすべき頭ではない


息子も

仕事が忙しいので税理士を探す、と困っている



同時進行で

語学試験と同化教育試験とを探してみる

何ヶ月か授業を受けるのだ バスもろくに走ってないのに

この歳で、ホンマか?


この日

起きると外は銀世界であった もちろんマイナス気温

昨日も寒かったし晴れていた

マインツのクリスマスの市に遭遇したっけ

初めて楽しいと思った、生活に全く必要ないものばかりが

魂を込め、心血注いで作られた伝統と発明の粋に美しさを加えて

煌めいていた

何も食べず、小さな香料蝋燭を3つ、5ユーロで買った


夕食を済ませ、蝋燭を灯して

少し気持ちをゆったりさせようと思ったが

夕刻、ドアに遺産裁判所から手紙があった、違う名前の多分上位の人物

「ニースナー女史に遺言書遂行人認定書を要請したそうですが、遺書にそんなことは触れてありません、何に使うのですか」


そうか〜〜 ニースナー女史が出せますよと気軽に言うので頼んだが

亡夫のマックのアカウント消去をアップルに問い合わせたときに要求されたもの

まあ、事実を言うより他ない


今夜はもうのんびりと思っていたが

これに返事の手紙を書かねば、まさかメールでと

言うわけにはいかないような雰囲気だ


お疲れ様、あたしの頭、

純正錐子さん、手をつないでいてくださいよ。

神さんのあるかなきかの 永劫の 確かな息吹の波の中で


********

1214 真実の世のごとすがし ふんはりと白銀ありて森閑とせり

頻繁に天使の助けあるに何故 腐心して生く些少の残り

.............





グレゴリオ聖歌に至る

2022-12-20


断章 地球に生きる者


  「心静かな晩に・・・・」


グレゴリオ聖歌をラジオで聴きながら

しばらくして

ああこれは読経の音だな と思い至る


外では

雪解け水と雨水とが朝の景色をまた変える準備をして

空では

新月を前に繊月はもう完全に闇に潜り込んでいるのだろう


ああしかし 人間の心の流出つまり神への訴え それが聖歌なのだ

やはり仏教とは態度が異なるようだ


明日は冬至だろうか

明け方珍しく夢を見た 子供たちに会うために不条理の世界で走り回っている

これまで無数に見た すべて徒労の夢


ああそうか ここにあたしの罪悪感がまだ揺蕩っていたのだ

人を苦しめた罪が 

それを握りしめて 自分を許さないあたしが


「あなたに罪はありません」と

聞こえたあの瞬間に わかったはずなのに

あたしの「罪」ですら 実は幻影だったのだ

罪など犯していなかった そうでなければ許されるはずがない罪が


捧げる

この心情を 両手に抱えて 捧げる

名付けられぬ無限のものに向かって

存在と非在の境の その蠢くシステムの その織りなす かそけき網の目に

浸りながら 


圧倒的な 真理の光に 影も消えてしまう

この単純さ

このシステムの ああなんというありがたさ 慈愛の極み


この慈愛をしっかり知るために 幻の罪、痛み、恐怖、不安、死が

与えられて あるいは (世に言われる如く)それを自分で決めて

地球にしばらくを暮らす 人間なのか




   「進化系瞑想次第」


(生きとし生きるものを生かしたまえる隠身の もとつみたまゆさきはえたまえ

 生きとし生きるものを生かしたまえる隠身の もとつみたまゆさきはえたまう

ーーと息を吸う 指を組んで網の目を模し その広がりに幻像の自分を投入 一体かつ透明となるーー


ーー息を長く吐きながら 自分に 近親者に 友人たちに 全生命に光を照射 

  さらに全世界 全時間 全地球に散らかっている黒いリボンを回収消滅するイメージーーー


 我らが実相完全円満 金剛心身 久遠なり 々 々 々

ーーーこの時に次第に 純正錐子さまと両手を握り合う、幻像錐子 次第にくっついて行くーーー

 



   「守護天使をたくさん地上に任命かつよろしく頼む」


法律と社会の壁は 硬くて冷たいが 道ゆく人にも無視されるが


両親とヒロくんと祖先はもちろん 

旧友 級友 ママ友 歌友 弓友 夫たち 従姉妹 棒師範 大家さん 隣人 セラビスト 銀行員 整体師 美容師 薬剤師 タクシー レストランオーナー 肉屋のおかみさん 若い先達たち

ああなんてたくさん、数え切れないな 優しげな人を全員 

勝手に任命する


ところで

この間亡くなってあたしに仕事を全部押し付けてずるいソウルメイトのJBの

名札が出来上がったのだけど

みているうちに これをお墓のそばに取り付けるの 可哀想 

どこまでも持って行こうかなと思われてきた


翌日

何気なくそれをまたみた時 JBの声がそこからした

「いいから邪魔するな」

だって

あたしは爆笑 それを棒師範のラファエラ に話して二人で爆笑した 




   「ラファエラ の知恵」


どこかの国の悟った人が

伽藍の修繕をさせていたとか

ちっとも捗らないが 泰然としている

周囲が もっと急がせたらどうです?

もう ちゃんと済んでるよ

えっ 天井も窓もない 柱が立ってるだけですよ

今日の分の仕事は済んだ

一日一日 捗って済んでいるから できたも同然だ


できたも同然だというのはあたしの解釈だけど

泰然として というところが味噌よね

現実ではそりゃ 計画や順番をおそろかにはできないけど

別にピリピリすることない わけではある


銀行員って そんな修行でもするのだろうか

みんな

「大丈夫大丈夫ちゃんと進んでいます何も心配しなくていいですよ」と言う

あたし 大ポカはしたけど

ちゃんとそれに気づくようにできてたんだな 確かに


今日はだいぶ

ゆっくりできた  空を見上げて

ぼんやりできた  純正錐子さまにくっついていよう

あたしなんて自分が見る幻だもんね

そう思うと 楽チン





山中湖に映る逆さ富士

2022-12-27


(断章 地球に生きる者)

こんな写真が 季節柄 あちこちで掲載されている

こんな鏡像の不思議を解明したい、

水面には絶えず水の輪が生じて 像を揺らしている

ここが亜素粒子の動きの謎を思わせて興味深い

つまり影の世界での亜素粒子が 揺らいでいる と観察できること



  「矢張りと言わんか 踊り狂わんか」


いわゆる冬至から新月 

イヴ イエスの地球的誕生日と

実際に体力不足もあり 意図的にもダラダラして過ごした

いやはや食欲がない、7月以来少しではあるが体重減の日々

噛むのに疲れる


*外界とのやり取り

21日

マントさん手紙着 債権?全部売った、JBの口座をカラに

  それらの手続き料1万円支払請求

語学学校3つ目への登録メール出す

ラファエラ が図書館より語学試験練習問題を借りてきてくれて超親切

郵便局より意味不明のメールくる

22日

郵貯銀行より手紙着 遺産口座の死亡日残額とその後の出金の報告 JB口座カラに

  どうしろとてか? 不明

外国人局へ長いメール送る 法律からの引用を添えて50歳以上の移民には語学テストなしを示唆する。

23日

外国人局よりメール来る 一読青天の霹靂 

「あなたの場合は試験なしとします、ただしドイツ文学を終了したという証明を」

狂喜乱舞したいのを、その英語証明書探しに移す

案の定 見つからない

何度も試す

なんとなくJBの超大判ファイルを見た あった

ここに大事に保管しててくれたのね

同時に 古い捨てるべきものが掘りだされた なるほど 無駄がないですね



24日

嬉しいが気が抜けて ショック状態

夕刻ラファエラ に招待されている 祈りの歌の会

手押し車に積んだ 彼女へプリント用紙のプレゼントや 

ウクライナ女性ナディアにファンタライト、それに断捨離する紙類

しかし雨であった これではダメだと諦める

ファンタライトはシリア人にあげる 彼らもそんなものを飲むのだ


時間は早いと分かっていたが、あまりに力がなく、歩きもおぼつかないので

寿司でも力づけに食べようと思った

しかし何と全ての店が閉まっていた みんな家族と過ごすのだ


どこかに座って待とうと

冷たいバス停の椅子に座る、待つのはあまり苦にならない

ちょうどこの夜 ネットで自由な祈りの集まりに参加した 笑えるくらい自由だ

あたしとしては 超初めての行動である


教会の鐘の音が鳴る 目の前だ 瞑想しようか?

ふと 蝋燭を消したかなと気になった 今日で終わりの4本目の蝋燭

時間はある 見に帰ろう また20分以上往復するのはいかにも辛い

しかし必要だろう 

ゼイゼイと帰り着く 美しい出立の大家さん ビルギットがいた

「どこ行くの?」

「何とか教会のミサによ 連れて行こうか」

「珍しくもあたし用事が」

「誰かに会うのね」と確認して安心して別れた

家に入るとすぐベルが鳴る 案の定ビルギット

「玄関開けて、鍵を忘れちゃった」

あたしたちは楽しい声で笑った

そして 蝋燭は矢張り危なかった 

歌友が以前に 火の元には気をつけてと言ったのが

心に残っていたのだ 冗談ではなかったかもしれない 

神さんありがとう彼女の言葉をくれて


またゼイゼイと辿り着く ラファエラ の仮住まい

コロナまではマインツでもっと手広く太極拳など指導していたらしい

ウクライナの発祥らしい

祖父はシベリアに抑留された(あたしの父もそうだった)

小さくて金髪碧眼 63歳 ギターやアコーディオンの弾き語りで歌う

一人暮らし 大学には通っていたので物知りである


集まったのは7人 うち男2人 で

何のことはない 既成宗教的でない 自由な個人的信仰探しの人々らしい

誰も偉そうにしない つましい 批判がましくないし少しのことで喜ぶ

核心において全なるものと一体である に人の価値を見る


25日

一層ダラダラしていると夜 息子から連絡

厄介な話だ 新たな書類問題 今度は日本語が混ざる

税理士は英語専門だとか どんなことになっても仕方ないと腹を括る




   「光を反射するガラスを枝に吊す」


26日も第2クリスマスとかで休みのようである

何だか寝汗をかくので 髪がムチャクチャになった

眠りは 十分すぎるほど取れるようになった 

つい 息子の注文を考えてうなだれて キッチンまでくる


昨夜の瞑想で eins sein mit Allem とふと言葉が湧いて嬉しさに泣けたっけ

窓際で

目の前の小さな観葉植物が いつもあたしにおしりばかりむけているので

「どれあんたの顔を見せてご覧、どんな顔してお日様を見てるの」

と葉の束をこちらにむけた、

艶々の葉が笑っているようだった

次の瞬間には 赤いリスの姿が見えた 数十メートル先の大木に

すると

その言葉がギュッと実感されて 空はどんよりだったが また感涙 

人も神もいじらしくてたまらない お互いの愛が 互いの求めが


バイエルンのプファッフェンホーフェンだったかで買い求めた

切りガラスの水玉状のものを

何とか窓ガラスにぶら下げられないかと小枝を拾ってきていた

何と

工夫してできた 朝日がチラッとでも当たるといいな



よしっ

またマントさんにお助けメールだ

息子に大量の送信だ






ナゾの「これじゃ百発百中! 五つ星!」

2022-12-31


(断章 地球に住む者)


「ハイハイ、70年の習慣的思考や感情にまだ影響されてる錐子です

そんな幻像錐子もそうよね〜と許して もっと純正錐子さんに近づきます」


12月27日火曜日

さて 日本の相続税にからんだ面倒話:

マントさんへ送った助けてメールには 

「できません禁じられています」がきた あたしのがっかり甚だしい


午後にはなんと

嘘みたいだけど ドイツ人なのに スマイルス氏と知り合った

ネットで見つけた日本人向け税理士事務所 感じいい! 

「素敵な名前ですね!」「ふふ」なんて ラッキー


12月28日水曜日

日本での税理士面談の報告を息子がくれる

山ほど情報行ったり来たりしてるが 拉致が開かない見込みだ

今やマント氏が情報を堰き止めている張本人 悲しい


でもせめてもの努力の結果として分厚い資料が送られてきた

そうか彼にも立場があり不可能と壁があるのだ


スマイルス氏はすぐに返信くれて頼りがいある さらに情報送る


12月29日木曜日

星一つ目

突然覚醒した錐子ことあたし マント氏に朝6時からメール書く

これまでのダラダラ生活から目覚めたみたい

恨み節満載だったとしても 彼をも励まして

すぐに返信あり とても苦心したお宝情報があった不完全とは言え


星2つ目

JBの部屋でかき集めた紙類とマント氏の紙類プラス最新情報を

郵便で息子に送る決意成る 準備 明日一番に


星3つ目

阿修羅のように働いた 意欲が湧き出るのだ

ただし体力は別で こんなはずでは〜〜と買い物へ出てから嘆く

帰りには でも誰かがワハハハと空で大笑い

大声で喋りかけて しばし橋を独り占めの勢いとなる


あら? あたしの心配と不安 どこへ行ってしまった?

思い出せない 感じられない 見えない 記憶にございません


星4つ目

マント氏に仲直りメール

偶然にも? 息子の公的な誕生記録が嘘のように見つかる!


星5つ目とはどうかと思うけど

お通じが全くなかった(珍しい)のが見事に回復!


12月30日金曜日

寝汗で起きても 窓にぶら下がって一筋の日光を待っている

水玉プリズムを見ると

自然に 笑顔がもらえる 理由なきやる気 ヤルゾーと一人で叫ぶ

うん少し狂気ではある


箱根の山を口ずさみつつ自動車道路を グングン とぼとぼ 

スーパに併設の郵便局まで 速達出そうとするが

しかしそうは問屋が下さず、日独の宛名書き習慣の違いに阻まれる

第2案でよしとするも

軽い失望感と不如意感 無視された感 おまけにいつもの右脚痛痺れ


何とかバス停のベンチに

文字通り崩れ落ちる様に座った辛いと感じる座れてよかったと感じる


お!! お日様だ!

朝日が当たっているここには

真っ正面の山からちょうど 全光を表していた それを見てしまった

たちまちまっくろくろすけに取り囲まれた

どこを見てみまっくろくろすけがザワザワ走り回るそうか、この意味もあるなトトロには


何日ぶりの日光か、ここでのみ寸分違わずお目にかかれた


そうだ、眩しすぎて見ることができない存在、隠身である理由、人間の目には眩しすぎる、その事実があるのみ。ワハハ、真理を掴んだ ナンテ

みんなが守護天使だった そうでない人はいなかった

これじゃ百発百中だなもうこれからは

論理の飛躍が過ぎるが 理解とはそんなものでもある ナンテ

とりあえず日光浴と瞑想を並行で行う 寒い強風騒音 そのための難聴か


エンジェル付き合い

マント氏からさらなる親切情報あり

スマイルス氏から懇切丁寧な解説あり あたしの頭がすぐに混線情報を送るのでとても難しかっただろうに努力してくれた

Appleにもメール準備 影が映り込まない撮影方法を発見への契機


1日の最後に

エプソンからインストールありと来る じゃどうぞと道を開けるが

何か不満ありそう 何度もパスワード要求される

何それこれまでいつも使ってたやつよ、ちょっと久しぶりで緊張したけど

アール大文字きゅう小文字 云々  あ?ひょっとして?

口で言うのと違うところを押していたかも?

それに気をつけたところ通過 ふざけてる! 人をそこまでアホだと?

いや 然り そうでござったろう ありうるのだ もうだめだ

とりあえず プリンタ謎の邪魔 謎の解決 訳わからん



   「物々交換社会」


第一天使智子さんが理由なしのお茶などプレゼントしてくれた

天使ラファエラ に一部お茶をプレゼントした

彼女がイヴの夜をプレゼントしてくれた

彼女にプリンタ用紙をプレゼントする

彼女が錐子にハッピーチョコをくれる

錐子ちょうどきたインゲにハッピーチョコをプレゼントする

錐子 天使ラファエラ に年越し蕎麦をプレゼントする



   「おまけ 目の中のマンダラ絵?」


12月31日土曜日

左目下の骨を 何となき不快感ゆえに 指圧していたら

視界にマンダラ彩色が押し寄せてきた、わー

青紫色の丸い地帯に占領され 周囲に黒い模様があり 中央に丸い黒い部分 

その黒色のフチが絶えず動いて形を もぞもぞと変化させ スペードみたいに

何これ原子の構造?

黒が銀色にもなりレースみたくもなる


手を離しても数秒続いて 消えた

ある時JBが おそらく脳内出血を起こして 意識感覚に異常をきたした

どんな食べ物も 美味しくてたまらない 表現しようもない最高の美味しさ

口内情報がそんな感覚へと増幅させられた そんなメカニズムがあったらしい

幸せそうだった

でもあたしはハンニバルを連想して怖かった

やがてそれが消えた時 気の毒に思った

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希少率0,8%木原東子の思惑全集 巻9 ドイツに流れる時 @touten

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