人生は優しく、哀しく、嬉しく、切ない。…そして彼女は愛すべき家へと帰る。私はこの短編作品の著者に拍手を惜しまない。稀有な作品である。
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人生って、選択の連続です。選ばない、何もしないというのも含め、自分の行動や立ち位置を選んだ積み重ね。その軌跡を振り返って、人生と呼ぶのです。選択をするその時々に、結末は誰にも分かりません。間違い…続きを読む
どことなく懐かしい文章のリズム、それでいて軽やかな、淡々とした語り。物語が進むにつれ、ゆっくりと空気が瑞々しくなっていく様に引き込まれる。そんな、優しくて暖かい、素敵な短編小説。
読み終わって、ソファで寝ている30年連れ添った夫の顔を観に行き、ふと不安になって起こしてしまった。「なに、どうしたの?」「すごくいい小説を読んだのだけど、不安になって起こしたの」「じゃ起きてい…続きを読む
前編は童話的。後半は映画的。話の内容は非常に王道ど真ん中だけど面白ければそれで良いのです。逆に王道で面白い話を書けない人間が小手先だけで捻っても意味がない。面白い設定ではなく、是非とも本作のよ…続きを読む
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