およそ140文字のお話

ともはっと

お題は『酢』だけども。『素』で行こう


「ちょっと待って!」


彼女は一口含んだ後にそう言って、恥ずかしそうに俯いた。


珍しい。

目の前には我が妻の失敗した料理だ。


ねえ愛しい君。



なんで味噌汁に酢を入れたんだい?

自作の漬物作ってたからって、ないんじゃないかな?



そんな素の君も、もちろん愛してるよ。

……二の腕さえ、噛まなければ、ね。

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