ときどき小説を書く。
タイトルの通り美しいお話です。人の死の話ではありますが、悲壮感は感じられません。どろりと纏わりつく暗い影を洗い流すような清々しささえ感じるお話でした。
レビューに書くような事は何もありません。読者自身の目で、それを確かめて欲しい。ずっと笑っていたお姉ちゃんは本当に美しかった。
読みやすい文章で書かれた幻想的なSFチックなミステリ。登場人物の中では端役の親戚の男の子が好き。中盤から後半はもう少し文量があってもいいかもしれません。
なんとなくJGバラードを思わせる、死の香り漂う世界なんだが、妙に飄々とした姉妹の脱力会話が楽しい。午後のまったりタイムに、香りの高い紅茶でも味わいながら読むと吉。
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