目の前に降り立ったのは、美しき武人の少女

 大正時代。
 それは今から考えれば大昔のこと。
 『鬼滅の刃』で注目されそうな気配があるものの、それは「今」でないことだけは確かだ。

 これは、そんな時代から始まる物語。

 楓は、家族を正体不明の怪物に殺される。
 最期まで彼女を想っていた母は、娘を助けるために最大限の力を使った。

 そして現代―――

 竜弥と実来の兄妹は、自衛隊の職務に就く父と反目しながら暮らしていた。
 特に兄にその兆候が強く、彼は父に物申すために出る。

 しかし、そこにもあの怪物たちは押し寄せて来て……!

 命の危機を悟った兄妹の前に、一人の少女が舞い降りる。

 少女・楓と竜弥、実来の前に現れるのは、誰も知らない正体不明の化け物たち。
 そこに自衛隊も絡み、戦いは混沌と化していく。

 果たして楓と竜弥は、大切な家族を、町を守ることが出来るのだろうか?

 親子の確執、それでも途切れない何か、そして新たな結び付き。
 時代を越えて果たされる約束の行方を、あなたにも見届けて頂きたい。

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