時は大正時代、突如現れた「化け物」に母を亡くした奥義の使い手、楓。
同じくして現代、再び出現した「怪獣」に翻弄される街と自衛隊。
二つの世界がタイムスリップしてきた楓によって繋がり、熱いバトルが繰り広げられます。
主人公の現代っ子竜弥と、大正娘の楓の会話のギャップが微笑ましく、また、2人の友愛だけでなく、竜弥の家族愛が物語を盛り上げる役割を果たしているのも見どころ。
特に往年の怪獣映画が好きな方はたまらない作品でしょう。
竜弥と楓のその後、また怪獣の詳細な正体などを絡めて、もし次章があったらぜひ読み耽りたいなと思いました。
大正時代。
それは今から考えれば大昔のこと。
『鬼滅の刃』で注目されそうな気配があるものの、それは「今」でないことだけは確かだ。
これは、そんな時代から始まる物語。
楓は、家族を正体不明の怪物に殺される。
最期まで彼女を想っていた母は、娘を助けるために最大限の力を使った。
そして現代―――
竜弥と実来の兄妹は、自衛隊の職務に就く父と反目しながら暮らしていた。
特に兄にその兆候が強く、彼は父に物申すために出る。
しかし、そこにもあの怪物たちは押し寄せて来て……!
命の危機を悟った兄妹の前に、一人の少女が舞い降りる。
少女・楓と竜弥、実来の前に現れるのは、誰も知らない正体不明の化け物たち。
そこに自衛隊も絡み、戦いは混沌と化していく。
果たして楓と竜弥は、大切な家族を、町を守ることが出来るのだろうか?
親子の確執、それでも途切れない何か、そして新たな結び付き。
時代を越えて果たされる約束の行方を、あなたにも見届けて頂きたい。
この物語の主人公が生きる時代。
そこは、突如出現した『化け物』によって、殺戮が繰り返されていた。対抗する主人公も己の剣術を駆使して抗うも、劣勢を強いられる。
その劣勢を斬り裂くために、ある手段が用いられた……。
そして現代。
もう一人の主人公は、家庭を顧みない父に反抗するため、父たちによって規制がしかれたその場所へと、その境界線を越えてまでやってきていた。
そこで、遭遇したのが、現代に再び出現した『化け物』と、戦闘を繰り広げる父の部隊、そして……。
ここから、ふたりの主人公が、どのような活躍をし、成長していくのか、進む物語が気になる。
ふたりは、『化け物』を掃討し、生き残れるのか? そして、ふたりの未来は……?
ここまでの、この物語のおもしろい……を、皆さまに!
これからの、この物語の続きの期待……を、作家さまに!
応援の意味を込めて、レビューを認めてみた。読んでほしいと思える物語のひとつである……。