このお話は、18歳だけど見た目が小さくて童顔で幼女に間違われるティナ・フィルチュちゃんが主人公です。
幼女って可愛いですよね。ですよね?ですよね!
いえ、この子は幼女ではありませんが、私は幼女だと思いながら読んでいます(なんだそれ)
それはともかく、魔法はからっきしだけど料理が得意なティナちゃんが、料理を武器に貧乏領地の『ヘルマー領』を立て直す……という物語になっています。
「料理は人を幸せにする力がある」
まさにその通りだと思います。
私は料理できませんが、料理好きの人なら思わず試してみたくなる描写がそこかしこに入っているのではないでしょうか。ティナちゃんが作ったものを自分で作って味わってみるというのも、この作品の楽しみ方の一つなのではないかと私は思います。
それにしても、この作品に出てくるキャラたちが揃いも揃って濃い。濃いんですよ。見ていて飽きないのが魅力の一つとも言えますね。
幼女のティナちゃん(?)もそうですが、実力はありそうなのに言動がちょっと残念なミリアム先輩に男色家で筋肉フェチな領主のユリウス、獣耳褐色っ娘で壮絶な過去を持ったアマゾネスのリアちゃん、ユリウスの親衛隊長でありガチムチマッチョだけど優しいお兄さん気質のウーリさん……などなど。
キャラクターみんなに個性があって、コメディ調になっている部分がすごく楽しいんですよ。もう最高です。もっとコメディしててほしいってくらいに。
ま、私のレビューはこれくらいにして、本当におすすめなのでぜひ読んでみてください!
読みやすい文章に加えて、ストーリーのメインはギャグで進行しつつ、ちょうどいい塩梅でシリアスなシーンと、非常に読者を飽きさせない工夫がされています。
それだけでもおすすめできる作品なのですが、一番推したいポイントは、とにかくキャラクターひとりひとりが個性的で魅力的なんです。
いや、個性という言葉では生ぬるいです。
登場するキャラクターの癖が強すぎてぶっ飛んでいます。滅茶苦茶魅力的で面白いんです。
でもそんなキャラクターたちが見事に融和して、癖の強いキャラが突出したり、主人公より目立ったりということが無いんです。
もちろんそんなギャグキャラも、シリアスな場面ではきっちりとかっこいい姿を見せてくれたりします。
とにかく物語に引き込まれてしまうんです。
是非一度読んでみてください。自信をもっておすすめできる作品です。
あと自分はミリアム先輩推しです。