友達と称するオタ・ヤンキー・ウェ〜イ・体育会・理系の悪いとこ取りのヤツに「なろう」のアカウントを(中略)転生出来ませんでした
友達と称するオタ・ヤンキー・ウェ〜イ・体育会・理系の悪いとこ取りのヤツに「なろう」のアカウントを(中略)転生出来ませんでした
友達と称するオタ・ヤンキー・ウェ〜イ・体育会・理系の悪いとこ取りのヤツに「なろう」のアカウントを(中略)転生出来ませんでした
@HasumiChouji
友達と称するオタ・ヤンキー・ウェ〜イ・体育会・理系の悪いとこ取りのヤツに「なろう」のアカウントを(中略)転生出来ませんでした
「なるほど、そなたが自殺したのは、友人にノートPCを10分間だけ使わせたら、小説投稿サイトのアカウントを消されて、それまで書いた小説が全て無駄になったせいか……」
閻魔大王……少なくとも、そうとしか呼べない外見の「何か」は、ボクにそう言った。
「は……はい……あの……生きてた頃に、自殺したら転生出来ないって……聞いた事が有るんですが……」
「それは二重に誤りだ」
「えっ?」
「自殺したら転生出来ないと云うのは嘘だ。だが、そなたの無意識の前提そのものが間違っている。転生出来なくなるのは罰ではなく、転生し続けるのが善行が足りない故の苦行だ。そなたは……特に大きな罪も犯していないが、大した善行もやっていないので、輪廻の環からは当分抜けられんぞ」
「あの……大王様……」
その時、僕を、ここまで案内した閻魔大王の家来らしい2人組の片方が、手を上げて、そう言った。
「いかがした、倶生神その1?」
「はっ……悪いのは、この者の『友人』では有りますが……この者の行為も人間界の基準では、かなり愚かしい代物であったかと……」
そ……そうだ……。言われてみれば、管理者権限のあるユーザでログインしてるノートPCを他人に貸すなんて馬鹿の極みだ。しかも、小説投稿サイト、SNS、通販サイト、ネット銀行……全部、アカウント名とパスワードはWEBブラウザに覚えさせている。
大学のサークルの先輩がやった「いたずら」が、あの程度で済んだのは運が良かったのかも知れない。
「お待ち下さいませ。我が同僚の意見に異議がございます」
「そうか……申せ、倶生神その2」
「はい……この者に危害を加えた『友人』は、この者にとっては逆らえない相手でした。他の人間から見て、その命令に従う事が愚かしいものであっても、この者は、その『友人』の命令に逆らうのは困難だったのです」
こちらも正しい。
高校の頃、いじめを受けていたボクは、大学に受かった後、オタ系サークルに入った……のはいいけど、そこは言わば「オタクとヤンキーの悪い所取り」の連中の溜り場だった。
高校の頃にスクール・カースト最下位だったボクは……大学のサークルでもカースト最下位になり……大学4年になっても、後輩にさえ馬鹿にされ……まして、院に行ってる先輩に逆らえる訳は無かった。
「ならば、仕方あるまい。『友人』とやらの無茶な命令に従ったのは、愚かさ故ではなく、この者が、その命令に逆らうのが困難な状態に置かれていたと見做そう」
「お待ち下さいっ‼」
「今度は、何だ、倶生神その1?」
「この者が書いていた小説のタイトルは……」
「うわあああああっ‼ やめて‼ やめて‼ やめて……」
ボクの抗議も虚しく、「倶生神その1」とか云うヤツは、小説のタイトルを口にした。
閻魔大王は、少し何かを考えると……。
「残りの九王をここに呼べ」
何故か、閻魔大王と似たようなのが更に9人も現われた。
「なんだ一体?」
「こっちも忙しいんだぞ」
「多忙な所、まことに済まぬ。我が同僚達よ。諸君らの意見を聞きたい事が有ってな」
「判った。協力せぬとは言わんが、手短に頼む」
「では、『パーティーを不当に追放された超S級冒険者ですが、悪役令嬢を屈服させ、一国の王になって、かつての仲間に復讐してやりました。お前ら、今更泣いて許しを乞うても、もう遅い』と云う小説のタイトルを許せると思う者、正直に手を上げてくれ」
……次の瞬間、ボクの地獄行きが決定した……。……って、何でだよっ⁈
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