男と猫と、魂の旅。

人生に絶望した男が古縄で首を吊ろうとするところから始まります。そのとき、ふいに現れたのは、ダブルのスーツを身にまとい、杖をついて立つ不思議な猫。

老成した彼と対話しながら、男は自分の魂がかつて生きていた頃に犯した罪を見てゆきます。「正しい」とは「生きる」とは。
そして男が今、生きている場所とは?

ダークでかつ繊細な情景描写の中にあるヒトの体温。短編小説とは思えない重厚な没入感を味わい、ただただ、唸りました。

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