20XX年、DLM
博元 裕央
・それは日本に波及する
「Deepone Lifes Matter!」
「信仰の自由を守れ!」
20XX年、警察の不当な取り調べによりアメリカ合衆国インスマウス市で現地のディープワン系住民エドウィン・マーシュ氏が死亡した事件をきっかけに、全米でディープワン系住民によるデモが発生。
その最中にセイレム市でディープワン・デモ隊の負傷者を治療していたアニータ・ウィリアムズ嬢が警察が放った催涙弾の直撃で重傷を負った事で世論は沸騰。
事は旧支配者信仰者・外なる神信仰者にも及び、全米で抗議運動が発生した。
「Make Human Great Again!」
それに対し反・反政府運動を掲げる民兵組織〈カーナッキ〉が攻撃を加え全米各地の市中で乱闘を繰り広げるも、この〈カーナッキ〉の背後に政府の特殊機関〈デルタグリーン〉が存在し、抗議団体を〈探索者〉と称してエージェントを送り込みスパイ活動や暗殺を行っている事が報道により暴露され、抵抗運動は更に過激化した。今や更にその他の団体も、探索の名目で狩られるままにいるものかと猛り狂い、暴徒化した。
「チョー・チョー系市民に市民権を!」
「政府は拘束した〈古のもの〉を解放しろ!彼らも人間だ!」
「蛇人間の文化盗用をやめよ!」
「政府は関税と岩盤規制を撤廃しミ=ゴとの貿易を認めよ!
「
「自然保護!南極の氷が溶ける! 狂気山脈のショゴスを守れ!」
「ミスカトニック大学の入学試験で人種差別が行われた! 被害者ウィリアム・ウェイトリー氏に大学は謝罪し入学と図書館の使用を認めろ!」
「
「奉仕種族系市民を大統領に! 各種族間の平等な議席とポストの確保を!」
暴徒達は信仰の自由と合衆国憲法修正第二条の名において武装蜂起、全米各地で乱脈的な邪神召喚が引き起こされ、膨れ女がハリウッドで歌い、アーカム市で暴徒が
この世は繋がり、あらゆるものは表裏一体。アメリカと日本も繋がっている。どうなったかは日本に波及する。何も、誰も、無関係ではない。ルルイエの浮上が世界を飲み込むように。貴方の所にもナイアルラトホテップは這い寄り、貴方の事もナイアルラトホテップは嘲笑うのだ。
「巨大ロボットで邪神を倒すのは邪神への差別でクトゥルフ神話の文化盗用デース! 即刻販売を中止し表現を規制しなサーイ!」
そう言われたら、君はどうする?
「邪神を美少女にしてあまつさえ恋愛したりそれ以上の事をするのは、邪神への性的搾取でクトゥルフ神話の文化盗用デース! 即刻販売を中止し表現を規制しなサーイ!」
そう言われたら、君はどうする?
どうするどうする!? 君はどうする!?
……ある種の狂気によって趣味であるコズミック・ホラーを奪われてしまった君は激しくショックを受け、それでは
20XX年、DLM 博元 裕央 @hiromoto-yuuou
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