4.3章

 4.3章 

5月28日11時10分

商業都市リベア 南区宿場 ティンリン宿

 宿で大人しく、苦痛に耐えながら私は、横で何か本を読んでいるヒカリを見ながら、暇だなぁと思い、窓の外へと視線を向けた時だ。

 ドーン、という爆発音と地鳴りが響き渡り、窓の外には何かが大爆発したような光景が広がり、ほどなくして衝撃波が窓ガラスを揺らす。

(アクア)「ちょっ、何事よ!」

(ヒカリ)「あら・・・花火大会?」

 本へと視線を向けていたためか、そんな事を言う。

(アクア)「何言ってるの、あれ見て!」

 爆発した先は、大きな爆炎とに覆われており、遠くからでもその爆発の規模が大きさがうかがえる。

 明らかに尋常ではない事態が起きていることは明白である。

(ヒカリ)「花火ですね。気にしないでおきましょう」

 にっこりと微笑みながら、こちらにそう促すが、どう見ても花火などではないが、その笑顔が有無を言わさぬという意志が込められており、どうしたものかと思った。

(アクア)「あの、ヒカリ・・」

(ヒカリ)「さぁ、少しうるさいかもしれませんが、寝ましょうねぇ」

 こちらが何かを言おうとすると、それを遮り、寝かしつけようとする。

 私は後が怖いので、一様従うようにしつつ、外に目を向けると、大爆発の煙の上のほうから、飛ばされるようにして何かが出てきたが、遠くて見えないけど、なんとなく見覚えがある気がする。

(アクア)「ねぇ、クラインが飛んでるような気がするんだけど」

(ヒカリ)「へ?!」

 流石に予想外だったのか、煙のほうに緯線を向け、ヒカリが怖い顔をする。

 き、気のせいよ、などと言うが、どうやら彼女の眼にもあれがクラインだという認識になったようだ。

 しかし、クラインが吹っ飛ばされるほどの爆発に、あの爆発の原因にかかわりがある、という事になり、なんとなく私は気になり始めていたが、すぐにその答えが、煙の中からちらりと見えた。

(アクア)「ヒカリさんや・・・・アレ何かな?」

(ヒカリ)「角尾はやした鹿か何かですね・・・・気にしてはいけません」

(アクア)「無理があるでしょ!」

 明らかにモンスター、いや、魔物の類か何かだろうというのが妥当だろう。

 ちなみに、モンスターと魔物、というのには明確な区別がある、カンタンに行ってしまえばモンスターは人からしたらまだ何とかできる部類もの、という認識で魔物はモンスターの上位種、更に魔人とかになる、話は別という事らしいのだが、その魔物というものでも、街ひとつは平気で破壊できるだけの力があると言われている。

 そして、いま窓の外、煙が晴れ、姿を現した魔物は、3メートルほどの大きさで、一角獣の様な獣の魔物だった。

 あれをモンスターです・・・・と言うのはさすがに無理があると思う。

(アクア)「行かないと!」

(ヒカリ)「その体では無理。それに剣がありません!」

(アクア)「あれ、なんで剣が無いの?」

 そういえば朝起きてから私は自分の剣を見ていない。

 特に気にはとめていなかったが、こんな時に限ってなぜ無いのだろうか。

(ヒカリ)「く、クラインさんが・・・そのぉ・・・」

(アクア)「ほぉ、アイツがもってるんだぁ、なら話が早いわねぇ。ヒカリぃ、お願い」

 私の体は現在、激痛で動かすとかなり痛く、まともに立ち上がる事すらできない状態であるが、ヒカリなら何とかできるだろう、そう思った私はそうお願いをする。

 彼女も私が何を言っているのか理解したのか、そっぽを向き、なんのことだか分かりませんという態度をとる。

 そんな事をしていた矢先だ、ヒカリが慌てたように窓の前に立つと。

(ヒカリ)「『光の壁よ、我らを守りたまえ!』」

 突然、窓に両手をかざすと、防御呪文を唱え始める。

 ほどなくして、とてつもない衝撃と、目の前で大爆発が起きた。

 ヒカリに視界を遮られたため何が起きたのか良く分からなかったが、どうやらあの魔物がこちらに向けて攻撃の様なものを放ったのだろう。

(アクア)「ヒカリ、行くよ」

(ヒカリ)「・・・・はぃ・・・・」

 流石にここに居ても身の危険があると理解したのか、私の静かな声に彼女は諦めたかのようにそう答えた。

 彼女は私に回復魔法に近い何かをかけると、私の痛みはみるみるなくなり、動ける程度まで回復する。

(アクア)「ありが・・・」

(ヒカリ)「言っとくけど、無茶した分だけ長引くからそのつもりでいてください。あと、治ったわけではないという事も頭に置いておいてください」

 私の言葉を遮り、怖い顔でそういうものだから、私は無言で何度もうなずいた。

 ため息交じりにヒカリは納得し、私の後方を見守るようにしながらついてくる。

 何ともやりずらいが、仕方がない。

 宿屋を出て、すぐに気がついた。

 宿周辺は先ほどの攻撃だろうか、により周囲の建物は瓦礫と化しており、ところどこですでに救出作業が始まっていた。

 思った以上に被害は大きく、先ほどの攻撃の大きさを物語っている。

(アクア)「こんな時にクラインは私の剣をもって何してんのよぉ!」

 苛立ちと焦りを覚えながら、走りながら叫び、魔物の方向へと向かった。



 11時15分

商業都市リベア西区

(クライン)「げほげほ・・・・ちっきしょぉ!」

 魔法で吹っ飛ばされ、瓦礫の中に埋もれていた体を起こし、自分が受けた損傷個所を確認していく。

 幸い致命傷は避けられたようだが、だいぶ手や足の節々に痛みがあり、立ち上がるのも一苦労だが、そんなのんきな事も言ってられず、クラインは手に持っていた短剣が自分の手から無くなっていないことを確認し、そのことに安堵しながら、一角獣がいる方向へと視線を向ける。

(クライン)「そういや、リステアのやつ、生きてんのか?」

(リステア)「美少女と初夜をともにするまで、死ねるわけがないでしょ!」

(クライン)「まぁ、ソウデスヨネ」

 呆れつつも、頑丈であることに安堵し、目の前のデカ物を見つめて、苦笑いが自然と浮かぶ。

 手には短剣、おやじさんから借りてるものとはいえあの人がうち鍛えたものならば、なんとかなるのではないかと思ったけど、浅はかだったか、と後悔する。

(リステア)「それ、抜いてみたら?」

 リステアがそう言って指さしたのは、お荷物になっているアクアの剣だ。

 先ほども抜こうとは試みたけどまったく抜けなかったので、こんな非常時に時間をかけているわけにもいかずいったん保留にしたのだ。

(クライン)「・・・・」

 おもむろに握りの部分に右手を、左手で鞘を持ち、思いっきり引っ張るが抜けず、こんな時に時間もかけていられないので、魔力を使って腕の筋力をあげ、全力で引き抜こうとすると、魔力が剣に持っていかれると同時に、少しだけ、するりと剣が動き、さやから抜けかけたが、すぐにピクリとも動かなくなる。

(クライン)「ああ・・・・マジか」

(リステア)「何納得してるか知らないけど、早くして!」

(クライン)「どうやら大量の魔力が必要らしい・・・・・上位魔法を俺めがけて打ってくれないか?」

 突然の俺の申し出に、へぇ・・・と言った後何かを考えこみ、実に嬉しそうな満面の笑みをしながら。

(リステア)「良いのね、恨みっこなしよ。死んだって知らないんだからぁ」

(クライン)「なんでそんなに心底嬉し応な声色と笑顔で言うかなお前はぁ!」

 そうこうしてる間に、魔物がまた一角獣の角に魔力の塊が集まってゆく、こちらではなく、なぜかあらぬ方向を向いている。

(クライン)「おいおい、どこに打つ気だお前」

 慌てて走り出し、攻撃をしようと距離を詰めるが、吹っ飛ばされた時にわりと距離が開いており、一角獣の元へはすぐにたどり着けそうになかった。

(リステア)「『業火の炎に焼かれ、魂すらも浄化せよ!』」

(クライン)「へ?!・・・・いやいや、魔法打てとは言ったけど。最上位魔法打てとは言ってねぇよ!」

 クラインが一角獣に向かって走っていくさなか、その背後ではリステアが、何やら長たらしく詠唱をしており、そのことに気がつくべきだったのだが、一角獣の魔法の一撃を止めるのが先に来てしまい、おろそかになってしまった。

 リステアの魔法の発動と、一角獣の魔法の発動はほぼ同時で、赤黒い球がクラインめがけて放たれ、一角獣からは、南方面に向かって魔法が放たれた。

 当然、間に合うわけもなく、魔法はとある方向へと飛んでいく。

 それと同時に自分に迫る生命の危機に、冷や汗をかきつつ、アクアの剣を前にかざし、抜く準備をする。

(クライン)「頼むぞぉ・・・読みが外れてたら重症じゃ済まんぞ・・・」

 目をそらしたくなるような恐怖が迫る中、必死に恐怖に耐えつつ、剣を抜こうと試みる。

 赤黒い球が視界いっぱいに広がり、次の瞬間、破裂、するかに見えたが、どんどんと県へと吸い込まれていき、それと同時に剣が鞘から抜けた。

(クライン)「よし来たぞぉ・・・・ってなんだこれ・・・魔力が手から吸われてくぞ」

 抜けると同時に、すごく少量ではあるが、剣から魔力を、まるで蚊が血を吸うかのように中ちゅう吸い上げられていく感覚が右手を覆った。

(リステア)「ちっ・・・・でも、抜けたわねあれ・・・魔力が吸われてたけど。怖いわねあの剣」

(クライン)「時間無さそうだな・・・おい、行くぞ!」

 俺はリステアに向かってそう聞こえるように叫ぶと、そのまま一角獣に向かって走り出した。

(リステア)「いつかあの顔ひっぱたいてやる・・・」

 そうつぶやくと、リステアも手に持った短剣を握り直し、クラインの後を追った。



 11時23分南区宿周辺。

 クゥはなんとか自分たちのいた宿までやってきていた。

(クゥ)「あんなの私一人でなんて無理よ・・・お姉ちゃんに助けてもら・・きゃぁ!」

 裏路地を進み、やっと宿が見えてきたその時だ、背後から爆音が響いたかと思うと、目の前の宿屋に魔力の塊が、ぶつかりはじけ、辺りは爆発と砂ぼこりで視界が悪くなる。

(クゥ)「・・・ちょっ、ゲホゲホ、何なのよ・・・・これ、私を狙って・・・・そんな事よりお姉ちゃん!」

 視界が悪くなる中、クゥは爆風で体が吹き飛ばされないように踏ん張り、近くの壁に手を月ながらバランスを保つ。

 煙が晴れ、慌てて宿に駆け寄るクゥだが、そこには無傷の宿があり、安どすると同時に、宿の扉が勢いよく開け放たれ、アクアとヒカリが姿を現した。

(クゥ)「お姉ちゃん、無事だったんだ!」

(アクア)「へ?!だれ?」



 何かから魔力攻撃を受け、宿に直撃したのをヒカリちゃんが防いでくれて、なんとか彼女を説得し、痛み止めの魔法をかけてもらい、すぐに着替え、宿のドアを勢いよく明けていざ行かん、としたところで、開けた扉の前に女の子が一人は出汁とワンピース姿で立っていた。

 目が合うと開口一番にお姉ちゃんと言われた。

(アクア)「へ?!だれ?」

 目の前にいる少女に見覚えが無く、いきなりこんなかわいらしい子にお姉ちゃんと言われる覚えもない。

 というか私、今の今までベットとお友達だったし、この街に来て出歩いてもいないのでこんなこと知り合いになった覚えはない。

(クゥ)「私です・・・クゥです!」

 しばらく考え込む。

 クゥとは、あのクゥのことだろうか?

 最弱のモンスターであり、ぷにぷにしたあの。

しかし目の前にいるのはかわいらしい、女の子で、見た目の年齢は14か5ぐらいだろうか、私と同い年ぐらいに見える。

(ヒカリ)「クゥちゃん、話と事情は行きながら話して、ちょっとまずそうなの!」

 ヒカリちゃんがクゥと名乗った女の子の腕をとると、そのまま駆け出した。

(アクア)「ちょっ、え?!まってよ」

 ヒカリちゃんは何かすぐに分かったらしく、さっさと先に走り出してしまったので、私もあとにつづくが、クゥとは、クゥなのだろうか、どう頑張っても一致しないのは私だけなのだろうか。

(ヒカリ)「アクアちゃん、魔力の性質というか・・・魂の色がクゥちゃんそっくりなの」

(アクア)「えっと・・・・魂???」

 聞きなれない単語が出てきたので、私は余計にこんがらがった。

(ヒカリ)「つまり、人間の属性というか、本質的なもので、みんなそれぞれ色があるのよ、その色が同一になる事は絶対になくて・・・・つまりぃ」

(アクア)「その色を見れば誰だかわかるてきな?変身していようが、変装していようが?」

(ヒカリ)「そうよ、それ。さすがアクアちゃん」

 なんだろう、一様言わんとしてることは分かったのだが、つまりなに、モンスター=人間?

 そんなわけはないと頭を振り払いつつ、クゥと名乗った女の子に目を向けると。

(クゥ)「私も説明ができないし、ちょっとできない理由というか記憶があいまいというか、ともかく元の姿に戻れた、そういう事だと思っておいてもらえると分かりやすいかも」

 走りながら会話をしているせいなのかもしれないが、ところどころ歯切れが悪いというか、なんとなくだが、目をそらされてる感じがする。

(ヒカリ)「・・・・もしかして、あれと何か関係があるのかな?」

(クゥ)「ふぇっ、な、ナンノコトカナ?」

 ヒカリちゃんの筆問が的を射ていたのか、急に片言になり、更に視線をずらした。

 なるほど、あのなんだか良く分からない魔法攻撃、もしかしたら私らじゃなくて、クゥめがけて放たれたのかもしれない。

(アクア)「なんだか良く分からないけど、あそこまでいけば分かるでしょ」

 私はそう結論をつけ、走る速度を上げた。

(クゥ)「それよりお姉ちゃん、確か動けなかったんじゃ」

(アクア)「あー、そのー・・・・ソンナコトナイヨ」

 今度は私が片言になって話すはめになったのは、いうまでもなかったのだった。



 広場に近づくにつれ、瓦礫の散乱する量が増え、戦いの激しさがあちらこちらに見受けられる。

 いったい誰が戦っているのか、そう思うと同時に、なんとなくだが、身内の誰かなんだろうなぁと思った。

 広場に出て、その大きな獣の姿を目にした瞬間、言い知れぬ恐怖の様なものを感じた。

 これは駄目だ、すぐに逃げねばならない。

 そう意識したわけではないにもかかわらず、私を含め、ヒカリちゃんもクゥも足が自然と後方へと下がった。

 本能のようなものなのだろうが、それにしてもその圧力や殺気が異様なものだった。

 そんな中、一角獣へ向かい、剣を振りかざし、とんでもない速さで斬撃を繰り出している青年と、その後ろで大型の魔方陣を展開し、何事か詠唱をしている女の人が見て取れた。

(アクア)「戦ってたのって、クラインと・・・・リステア?!」

 思わぬ二人組だったので、声が上ずってしまった。

 そんな事とはつゆ知らずな二人は、高速の斬撃で相手を切り刻み、その切り刻まれた傷口に間髪入れずに連続で魔法が放たれている。

(クライン)「威力が弱いぞ!」

(リステア)「加減しないと、あんた巻きぞいくうでしょ!」

 何やら痴話げんかの様な会話が繰り広げられているが、そんな事を言いながらも二人の手は止まらないが、なんとなく徐々にだが、クラインの動きが鈍くなっている。

(クライン)「次で決めんぞ・・・」

(リステア)「言われなくてもぉ!『闇より来たりし紅の魔王よ、わが呼びかけに答え・・・』」

 リステアが何事か詠唱をし始めると、一角獣の頭上と足元に大型の魔方陣が現れ、赤黒い稲光がその周辺を耐えずふりまいている。

(クライン)「それでいいんだよ、分かってんだろ・・・・すぅー、はぁー・・・ふぅっ!」

 一呼吸すると、持っていた剣を思いっきり上から下に振りかざした。

すると、剣先から剣圧のようなものが繰り出され、一角獣の体が見るも無残に真っ二つに切り裂かれた。

(リステア)「『紅き竜帝の怒号を受けよ!』フレアブラスター!」

 詠唱が終わると同時に、赤い光が真っ二つにされた一角獣の中央部分で始めると、赤黒い球がそこを中心に広がり、魔法陣を中心に爆発するも、魔法陣より外へはその影響はなかったが、爆風がとてもひどく、魔法陣の中は赤黒い何かでおおいつくされ、いったい何が起きているのかさえ分からないが、一つだけわかるのは、あの中に居たらただでは済まないという事だけは分かった。

 あの二人の本気と言って差し支えないだろうことは一目見てもわかる、私はこんな危ない人にケンカを売ろうとしているのだろうかと、今更ながらに恐怖を覚えた。

 魔法陣の中はいまだ激しい赤黒い何かに覆われ、中を確認することはできないが、おそらくもうあの獣は生きてはないだろう。

(アクア)「おーい、二人ともぉ」

 私が声をかけると、二人はこちらへと向くと同時に、クラインが私めがけて手にしていた剣を私に向けて投げてきた。

 剣は私の足元に刺さる。

(クライン)「剣をとれ、来るぞ!」

 いったい何を言っているのかわからず、私が首をかしげていると、魔法陣が砕け、魔法が膨張し、ほどなくして爆発した。

 私は目の前の剣に手を伸ばし、必死にその爆風に耐える。

 私の後ろに居たクゥは私にしがみつき、ヒカリちゃんは私が手を伸ばし、なんとか3人とも飛ばされることなく、その場にとどまる。

 激しい爆風が収まり、辺りが爆発の熱気と煙に包まれるが、それ以上に、何とも言えない悪寒が全身を支配し、ねっとりとした生暖かい何かがまとわりつくように体の周囲をはいずっているかのような感覚があり、いったい何が起きているのかわからなくなる。

(クライン)「生きてるか・・・」

 いつの間にこちらまで来たのか、私の横にはクラインが居り、その横にリステアがいた。

(リステア)「ね、ねぇ、これ・・・・倒せるのかしら?」

 いつも強気で、何に対しても揺るがなそうな彼女が、声を震わせながら、ためらいがちに、クラインにそう問いかけると。

(クライン)「悪いな・・・・一時的に返してもらうぞ」

(リステア)「ちょっ、うぅ!!!」

 クラインは言うが早いか、リステアを抱き寄せると、その唇を奪った。

 すると、二人の体が紅い何かに覆われたかと思うと、彼女から彼へ紅い何かが収束していき、やがて、彼女は力なくうなだれる。



                         つづく

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最弱勇者の物語 藤咲 みつき @mituki735

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