歪んで、憂鬱で、美しい愛

最初の十話ほど越えたらもう引き込まれます。
次が気になって仕方なくなることです。
テンポの良い会話と、すっと脳裏に浮かぶ情景。
高校生の「夏の夕暮れ」なんて特にそうでしょう。
曖昧でズルくて卑怯で、泥臭い人間臭溢れるサキとその周りの人々。
高校の頃よりも、新宿で出会う彼女らが私は好きです。人臭さが、生きることにどこまでも忠実な彼女らが。
傷の舐めたいのように思える性行為も話しを進めていけば、「この子達には、この子にはこの手段しか思いつかないのか」と思ってしまうかも。
題名や、タグに踊らされず読み進めてください。
きっとこのレビューを見てるアナタは好きな作品だと思うから。

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