Day.30 塔
塔【僕と近所の爺ちゃんと……?】
一度でいいから海を見てみたい。
近所の爺ちゃんにそう話すと、村はずれにある塔に一緒に登ろうと提案された。塔に登れば海が見えるのだと思って僕は期待したけれど、違った。
長い階段を登っても、見えるのは僕たちの村と山々だけ。騙された。がっかりする僕に、爺ちゃんは軽快に笑うと
「ちょっと待っておれ」
指笛を吹いた。
しばらくすると、遠くの方から何かがこちらへ飛んできた。それは
「は……?」
ドラゴンだった。
「儂の昔の相棒じゃ。さぁ、海を見に行こうか」
近所の爺ちゃん、元竜騎士だった。
雪待ち月の物語 (Novelber 2020) うたた寝シキカ @shimotsuki
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