魔法が偏重された世界・常識を、刀一本で斬り開く、爽快感のある作品です!

 脅威として魔王が存在する世界。
 彼らに対抗するために必要な魔法。その魔法を扱うための魔素。自然、人々は魔素を重要視するようになった。
 そうして魔素量が人の価値すら決めるようになった世の中を、魔素が無い主人公(最強)が手にした刀で変えていく…、と言った最近では王道の物語です。


 一章の中盤、10話を読み終えた時点での評価です。

 キャラクター同士のやり取り、主人公の心理描写を中心にトントンと進む物語。魔素がない自分をバカにする人々を刀一本で黙らせる主人公には爽快感があります。

 どうやら彼には秘密があるようで、物語冒頭のやりとり、セリフも伏線になっているのでしょう。時折メタ的な描写もあってクスリとさせられました。

 時間経過や情景描写が少なく、少し透明な世界にも感じましたが、その分人々の関係性が重視されており、それぞれのキャラクターの人となりがよく見えます。
 特に、主要キャラクターは“良い人”で、ストレスなく彼らとの絡みを見ていられました。

 きっと“あの”存在だろう主人公が、どうやって世界を変えていくのか。個人的には3人いるという魔王との戦い、あるいは絡みも気になります。

 題名の回収も含めて、今後に期待です!

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