第3話 親友。

僕は学校を休んでから一週間が経った。

翔が毎日、僕の事を心配してくれて何だか安心する。

でも僕の人生を変えてくれたのは翔だった。

翔、ありがとう。


《公園》


勇気「・・・。」


翔「勇気、来たよ。」


勇気「あっ、翔。」


翔「これ、勇気にあげるよ。」


翔が持ってきたのは、友情のお守りだった。


勇気「ありがとう。」


翔「うん、だって前に勇気が一人で悩んでいたから、昨日の帰りに神社に行って、買ってきたから。」


勇気「翔は優しいな、僕の大切な友達だもんな。」


僕は嬉しくて泣きそうになった。


翔「今日は学校はどうだった?」


勇気「えっ?何か、疲れるし、しんどい。」


翔「そうか、勇気が全然学校に来ていないから、皆が心配していたよ。」


勇気「何で?僕の事をいじめたのはあの子だよ。」


翔「えっ、誰なんだ?」


勇気「渡邊和樹(わたなべかずき)だよ。」


翔「俺が注意をしてあげようか?」


勇気「うん、でも彼が僕をいじめてきたから僕も返す言葉が無くて、いつも負けてばっかりいるんだけど、でも僕はいつか勝ちたい。」


翔「和樹は喧嘩には強いし悪口を言いまくってたよな。」


勇気「でも、僕は一人で学校に行くのは辛いけど、翔が居たから、僕は少しずつ頑張っているよ。」


翔「うん、勇気は何でも頑張り屋さんだからね。」


和樹「おい。」


勇気「和樹。」


翔「和樹、お前はどうして勇気をいじめた?」


和樹「俺は、コイツが嫌いなんだ。」


翔「どうしてなんだ?」


勇気「翔、大丈夫だよ。」


翔「どうして?コイツは勇気をいじめていたのを見たのは俺だよ。」


勇気「翔が?」


翔「うん。」


勇気「ありがとう。」


和樹「ごめん・・・。」


勇気「うん。」


翔「和樹、自分から謝罪した。」


勇気「でも、僕は怒ってないから安心して。」


和樹「ありがとう。」


そして和樹は初めて笑った。


翔「さてと、遊ぶか。」


勇気「和樹も遊ぼ。」


和樹「うん。」


そして僕達は夕方まで遊んだ。



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僕の周りには敵がいる リンゴ @1973352

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