「さぁ、時間よ。最後の被験者の……到着よ」
主人公のフィルメラルナは、ある日、薬を届けに行った先で、神妃に出会い、冒頭の言葉を放たれます。その後、蔦の紋章が額に現れてしまう。
それはまごうことなき、神妃の紋章。
姿を消した神妃の代わりに、聖痕を持つフィルメラルナがしぶしぶ神妃の役割を果たすことになったのですが……。
この作者様の描くファンタジーって、非常に世界観が明確なんですよね。
長い説明がないのに、「この世界は、こう」っていうことが自然に示されている。
なので、世界に入り込むのにストレスがない。
おまけに、個人的にポイントが高いのが、一話の文字数!
一話のレイアウト!
……どうしてもね。
長文ベタ張りだと読みにくいな、と敬遠してしまうのですが……。
この作者様。そのあたりを本当によく計算なさっているな、と思います。
こちらの作品は「どんでん返し部門」にいるので、今後物語がどう動いていくのか。
本当に楽しみです。