人類の敵は人類だと過去に向かって叫んだ。

ペンギン野郎

第1話

“過去の人類は数え切れないほどの原罪を生みだし、我々にそれを背負わせている。自然を穢し、核爆弾を創り地球を汚染してきた。それらは赦されることではない。幾度となく回心を試みたが、歴史上一度たりとも成功したことはない。もう地球を救うには『パラレル・シフト』を行う他にない。だれかが過去人類を粛正しなくてはならないのだ。”

未来からやってきた人類

未来人との戦争が始まって1年の月日が経った。ロボットスーツの化物に怯えながら明日のために生きている少年はその日、傍観者をやめた。

ーーー

高校の裏山に空から隕石が落ちた。そんな話が教室で話題だ。

「なんか、隕石落ちてきたらしいよ笑笑」

「それニュースでやってる未来人じゃね…」「未来人ならタイムマシンでくるだろ笑笑」

大人たちはビビってるから興味本位でアキラ、ツバサと一緒に覗きに行ってみた。

後悔した。

アイアンマンのような、人影が。

アキラ「まじで未来人じゃん……、とにかく離れようぜ」

ツバサ「そうしよ、そうしよ、早く行こ」

……………

僕「多分、あれ、あの人怪我してるよ、ほっとくのか…?」

二人は沈黙した。

そのとき

ピクッーー“help”ーー

っと人が動いた。

アキラ、ツバサ

「うわぁぁぁあ」

二人は走っていってしまった。

僕はただ腰が抜けてしりもちをついた腰抜け野郎だった。

ただ、

ーー“助けてくれ”ーー

僕の耳には聴こえてしまった。

後悔した。

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