Extra エピローグ


「もうすぐ8番アークが見えてくるはず」

「ねえ、これフロート無いけどどうやって降りるつもりなの?」

「宇月たちが使ってる滑走路を使わせてもらう」

「それ、勝手に使って大丈夫なの?」

「昨日はしゃぎすぎて寝不足だったお前がそこで寝てる間に、タロスからもらった無線で連絡したからな。開けといてくれるはずだ」

「レイだってはしゃいでたでしょ」

「お前ほどじゃないさ。物を壊す心配がないのをいいことにはしゃぎまくった挙句、疲れていきなりソファーで爆睡しはじめたじゃないか」

「たまにははしゃぎたい日もあるんだよ。それに、ソファーで寝たことはわすれてよ。少しは恥ずかしいとは思ってるんだから」

「忘れろって言われてもな」

「まあ、べつにいいんだけどね。……ねえ、レイ、あれなに?」

「あれって、どれだ?」

「左前の方。ほとんど同じ高度」

「ん、あ、多分あいつだな。つくづく目いいよな、お前」

「あいつ?」

『……MS-836WこちらAEGIS02』

「ほらな」

『澪、お帰り。それと、白亜。改めて、ようこそ、私たちの住む街へ。時間はたっぷりあるわ。今度はいくらでもいていいわよ』

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海鳥と終末のメッセンジャー 梅雨乃うた @EveningShower

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