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《奇跡》と魔術と魔法への応援コメント
前回のラストのバトルシーンで、設定説明ではなく作中の行動描写で上手く男性主人公の特殊能力を描いている、と感じました。もちろん、それだけは説明不十分な部分もあり、読者に「詳しく知りたい」と思わせるようなヒキだった、とも感じていました。だから今回の冒頭部分、読者側の心情に上手くマッチした繋がりだ、とまずは思いました。プラスの部分です。
内容的には、依頼内容を繰り返す形ですね。そのせいか、今までのエピソードの中で一番すらすら読める感じでした。ただし同じような内容であっても、話し手によって細部は異なってきます。登場人物も増えましたし、後々意味を持つような細々とした点も提示されているのかもしれない、と思って読み進めました。
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魔術師の依頼人への応援コメント
まずは冒頭部に関して、少し前回と似たようなことを書きます。似てはいますが、かなり方向性は違いますから。
> どうやら魔術師らしく、この若さで『魔術師』の称号を持っているのは中々凄い事だ。聞くに、魔術の研究で有名な街『アムレート』の街主の使用人であるらしい。つまり、立派な貴族の遣いである。
「中々凄い事だ」と判断しているのは誰か、「聞くに」という形で「聞くに」以下を耳にしたのは誰か。前回ならば「黒子のはずの語り手が自己主張してる!」的に気になる点でしたが、今回は特に気になりませんでした。というのも、その前の部分、特に今回のエピソードのまさに最初の一文、
> その日、『赤い幸せ屋』を訪れた人物は、ノワールより一つ歳下の十六歳で、リリアーナという名前の少女だった。
これの存在ですね。「ノワールより」というようにノワールを基準にしている時点で、私の頭の中では、
「人称としては三人称だが、文章の主体・読む上での視点としては、とりあえずノワールに固定されている」
と自然に補完されたからのようです。つまり、先ほどの「中々凄い事だ」と判断しているのはノワール、「聞くに」で聞いたのもノワール、という受け取り方です。
そう読み進めて違和感は覚えなかったので、その後、
> ルージュの口元に僅かに笑みが浮かぶ。口には出さないが、「面白そう」と思っているのが分かる。
において「分か」ったのはノワールであり、
> 実際に人が死んでいる事件に対して「面白そう」などという考えを浮かべるのは不謹慎でしかないが、謹慎や不謹慎の有無で事件は解決しないし、望みが達成される訳でもない。
において「普通は不謹慎だ」と判断したのもノワールである、と私の頭は受け取りました。さらに、これらの直後に、『ノワールは何も言わない。むしろルージュが今回の仕事に気合を入れてくれそうな予感があって、安心してすらいた』とあるのを見て、
「やっぱり主体は全てノワールで良かったのだな」
と頭にすんなり入ってきています。
ここまでは「すんなり頭に入ってきた」という話で、プラスの点なのですが……。
前回のコメント返信にあった『いわゆる神の視点、自由な視点を持つ神による描写』というお言葉。あれがあの部分だけに限った話ならば良いのですが、もしも今回も適用されるのであれば、私の読み取り方は作者の意図とは全く違う、ということになります。これは少し問題になる(間違った読み取り方をする読者も出てくるような書き方になっている)、と気になりました。
話の内容としては、適度に世界観を説明しながら(例えば『警衛』についてなど)上手く進んでいると思います。こういう説明は簡潔にサラッと済ませないと話のテンポを悪くしますが(書き手としての自分に対する自戒でもあります)、かといって説明足りないとわかりにくくなるのも事実。その点、バランスが良い、と感じました。
続いて、構成的な話。
前回のコメントで書き忘れましたが、前回「依頼人が来て、いよいよ本筋の事件について語られるぞ」というところで終わっているのは「続きを読みたい」と思わせるような、上手なヒキだと感じました。
そして今回、実際に依頼人が来て語るわけですが「依頼人が来て、色々と語った」だけで終わらず、それは◇◆◇◆までの前半部で済ませて、さらに舞台を移動して物語を動かしているのは、この作品の良い点だと感じました。
WEB小説では「一回のエピソードの文字数が少ないために一回のエピソード内で起承転結を書ききれない」のも多いようですが、この作品はきちんと書ききっているように感じられて好ましい、ということです。個人的な好き嫌いなので、作品を良くする・悪くするとは少し離れてしまい、申し訳ないのですが。
ただ、この「一回のエピソードの文字数」というのは、コンテスト応募形式にも関係してくる話だと思ったので、コメント欄で触れておこうと思ったのでした。
以前に私自身が自主企画で「一次選考を通過して、二次選考で落選した作品」を集めた際、「読者選考の関わるものを除く」という条件をつけたら、結果的に、一回のエピソードの文字数が多い作品が集まった、という印象でした。読者選考を意識すると、WEB小説にありがちな「一回のエピソードの文字数を長くしすぎない」というのも必要なのでしょうが、公募あるいは、読者選考のないWEBコンテストに応募するのであれば、それを考慮する必要なく、内容重視で毎回のエピソードを書ける、ということなのだと思います。例えば今回、前半部は約2,000文字、後半部は約3,000文字。WEB連載では一回あたり約3,000文字が望ましい、と考えるならば、もしも読者を強く意識したWEBコンテストに応募する場合は、それぞれ別エピソードに分ける形ですよね。
後半部の迫力ある戦闘シーン。やはり、こういう場面があると、読んでいて気分が盛り上がります。
最近ふと思うのですが、ラノベは挿絵がつきものなので、やはり絵的に映える場面を随所に用意しておくべきなのでしょう。読者に対してだけでなく、作者以外の制作側(編集様とかイラストレーター様とか)にとっても。
そんなことを考え始めたのは、私自身が(カクヨムとは別のサイトですが)挿絵前提のWEB連載を始めたからです。担当様に「今度の挿絵はどこにしましょう? 第〇〇話から第〇〇話の範囲内です」と聞かれてから、改めて該当部分を読み直して考え直す、というのは、それはそれで時間がかかるのですよね。聞かれた際に(各話タイトルを見た際に)「第〇〇話ならここ、第〇〇話ならあそこ」とパッと頭に浮かぶくらいの方が、その分の時間を、作品の続きの執筆にあてられる。そのためには、毎回「絵的に映える場面」を用意しておくのが手っ取り早いのだろう、と思ったのでした。
ただし、私の場合はあくまでもWEB連載なので、一般の紙媒体のライトノベルとは事情が違うはず。普通は作者の意思は重視されず、編集主導で挿絵の位置は決まる、という噂も聞きます(あくまでも「噂」なので信憑性は高くありません)。でも、その場合でも、それこそ他人(作者以外)である「編集」が見ても悩む必要がないくらい、どのエピソードにも「絵的に映える場面」があれば親切設計だろう、と想像するのでした。
ちょっと作品そのものの感想からは脱線しましたが、『【ラノベ作家志望者批評会】プロのライトノベル作家を目指してる方で批評会ができたらなと思っています!』という企画なので(将来的に「プロになる」ことも想定した企画なので)、こういうのも何かの足しになるだろう、と思って書かせていただきました。
(誤解を招くかもしれないので、一応お断りしておきます。私の「挿絵前提のWEB連載」は、あくまでもWEB連載。紙媒体のデビューではないので、まだ「プロのライトノベル作家」になったわけではなく、青井椎茸様と同じく、プロのライトノベル作家になりたい側です。だから自主企画に参加できる立場ですよね? そもそも企画に関して『そこまで強い制約はかけているつもりはない』と言っていただいたので、あまり気にする必要はないのかもしれませんが)
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フィナーレへの応援コメント
すいません。挨拶をしたのに、戻ってきました。
今読み返して、思い返しても、ちゃんとバトルはあるんですよね……
やっぱりリールにも戦って欲しい……
でも彼女の奇跡は今は地味だけど、後々伏線になっているのかも……
あとこのページでコメントを書いたのは、ここの種明かしの長丁場が気になったので。けっこう文章量あるな、と初見で思いました。必要なんですが……
バトルの描写を詳しく、派手にですかね……?
いろいろ失礼なことを言ってしまい、本当に申し訳ないです。
作者からの返信
いえいえそういう感想も大変参考になっています。
リールの奇跡は、ルージュにとって“都合が良い“ことを示すためのものです。
文章量が多いのは、私がこれをミステリの謎解き的な何かのつもりで書いているからですね。
ファンタジーバトルミステリというジャンルを書いているつもりなのですが、やはりその辺りの兼ね合いをしっかりしないと読者からしても、読み辛かったと思います。
難しいですね……。大変身になるご意見を頂けたので、今後はそれを活かしてもっと善くしていきたいものです。
色々ありがとうございました。
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エピローグ~あるいはもう一つのプロローグ~への応援コメント
完成された物語。特に大きくけちをつける所はありません。
趣あるダークな世界観。私の琴線にベストマッチでした。
私の脳内ではルージュ、ノワール、リールなどは、るろおさんのイラストで動いていました。「機巧少女は傷つかない」、「アリストクライシ」などを手掛けた方です。
この作品は「アリストクライシ」寄りだと思いました。(まあ、ずいぶん昔に読んだので、だいぶ記憶は薄れていますが)
よく言えば、淡々とクールに。悪く言えば、地味だなあという。
機巧少女はガンガンド派手なバトルを毎巻毎巻繰り返して「ずっとクライマックスじゃんか! 主人公、いつも死にかけだな!」とツッコミを入れるほどでした。
まあ、つまりはそういうことです。起伏、話の盛り上がりがいささかオーバーでないと、今の読者にとってはもの足りないようです。私は「アリストクライシ」大好きで、3巻のあとがきに「打ち切りです……」と書いてあったのには、「え!?」となりました。
この流れで言うのは、なんか心苦しいのですが……
私は「赤い幸せ屋」大好きです!!!
本当に!!
暗殺者の新たな依頼。
壮大な物語が幕を開ける。
続き、第2巻を首を長くして、待っています。
では!
追伸
リールも戦うのかな……と思って、読んでましたが、参加しませんでした。
実はおどおどしてるけど、やる気を出せば強い!とかだとグッときます。
「戦う女の子」はラノベを読む層には、受けると思います。(私もです)
作者からの返信
完結まで読んでくださってありがとうございました。
尾頭さんの感想、毎度ながらとても参考にさせていただいております。
私がやりたかったのは「なんちゃってミステリバトル」的な話なのですが、ミステリの要素とバトルの要素がどっちつかずになって中途半端な話になってしまったのかなと、尾頭さんの感想を読んで思いました。
おそらくこれはファンタジーバトルに分類される話なので、もっと起伏を付けた方が良いというのはごもっともだと思います。
色々と難しいですね。小説は奥が深い。だから面白いんですけどね。
この物語を大好きと言っていただけて、本当に嬉しいです。
こんな続きを書く気満々な引きを作っておいて、大変心苦しいですが、おそらくこの話の続きはこれが、どこかの新人賞を取らない限り書かないような気がしています。
設定自体は気に入っているので、新人賞が取れずとも、大幅改稿して新しく書いたり、もしかしたら新作を書く間の気休めに書くかもしれません。
その時はリールの出番も作りたいですね。おどおどしてる子が、やる気を出せば強いとグッと来ますよね。わかります。
改めまして、最後まで読んでくださって、感想まで細かくくださってありがとうございました。
本当に助かりました。
夢と世界の中心への応援コメント
読み終えて、ふむ。私は弱った。相変わらず、完成度が高い。
指摘することがないぞ、これではただ、だらだら読んでいるだけ。
辛口を必要としている青井さんの期待に応えられない……!!!
風呂に入って、ぼうっとストーリーを思い返していると、あれ?と思い浮かぶこと。
「リリアーナ、簡単に正体ばらしすぎじゃない?」
読み返してみる。
依頼で強くないアピール→依頼人紹介→魔法大学案内、危険思想披露、正体ばらす
ここだけ展開が速い……かも…… もう少し「黒幕は誰?」と迷わしてほしかったかも。(私がリリアーナの出番を忘れているだけだったら、すみません……)
あと読み返して気づいたのは、夜にルージュを狙った暗殺者(?)、たぶんリリアーナか、その関係者。でも彼らは「ルージュは殺さない」と明言しているので、ちょっとはてな。第三勢力?
あとあと、話の盛り上がりのために、もう一回くらいルージュ、ノワール滞在後に怪奇事件が起こってもよかった。だけど、ガニアスがルージュを誘き寄せるために、事件を故意に起こしたと判明したので、これは話が破綻しますね。
結局、すごーく長くなりました。
いろいろ失礼ですみません。
クライマックス、楽しみにしています。
作者からの返信
全く失礼じゃありません。本当に参考になっています。いつもありがとうございます。
リリアーナに関する点は確かに改善すべきかなと思います。参考にさせていただきます。
暗殺者に関しては今はノーコメントでお願いします。
もうすぐで完結ですのでぜひ最後まで見守っていただけたらと思います。
編集済
赤い少女と黒い少年への応援コメント
辛口の感想を頂けるとありがたい、とあったので、少し難癖レベルかもしれない「個人的に気になった部分」を書いてみます。
前回まではプロローグなので、ここからが、いわば作品のスタートですよね。そのため読み始めた段階では「この作品は、語り手の用意された(ラノベにありがちな)一人称小説なのか、あるいは普通に三人称なのか」というのがわからない状態でした。
一応「私は」「俺は」という言葉は書かれていないので、普通に読めば三人称なのですが、「自分が〇〇した」みたいな文章では主語を省略して「〇〇した」という書き方もあるので、もしかしたらそういう文体かもしれない、という可能性も考えてしまったのです。
そう思って冒頭部を読んでいたら、引っ掛かったのが以下の部分でした。
>その塔のような赤い建物が何なのかと気になって近づくと
ここで「気になって近づいたのは誰?」と引っ掛かったのですね。実は語り手の設定された一人称だったのかな、と。まあ三人称の小説でも語り手(神様視点?)の自己主張が強い書き方もありますから、ここは黒子であるはずの語り手が「気になって近づく」という動きを示しちゃったのかな、とか、「実はこれは後の世の伝記作家が書いているみたいな体裁なので時には語り手が出て来ても良い」という作品なのではないか、という想像までしてしまいました。
とにかく、私には小さな違和感でした。それこそ「建物が気になって近づく」ではなく「建物が違和感を覚えさせる」みたいな書き方ならば、こんな違和感は出てこないのに……。そうも思ったのですが、この書き方だと「両開きの」以下も大幅に書き直す必要が出て来てしまいますね。
だから「では自分ならばどう書くだろう?」と想像してみたら、「その塔のような赤い建物が何なのかと気になって近づく者には」「その塔のような赤い建物が何なのかと気になって近づく者がいれば」くらいでしょうか。これはこれで、「者」という言葉にかかる修飾が長過ぎて悪文ですが、今の私だとこれくらいしか思いつきません。
なんであれ「気になって近づく」の主体は書き手ではなく一般人である、というのを示したくなるのです。個人的には。
実際、少し下には、
>この看板を見た人は、まず
>だが、一部の者は知っている。
という書き方もあるので、そちらが先にあれば、上述のような「書き手が出て来た?」という違和感はありません。というより、数行後の「この看板を見た人は」で解消される程度の違和感なので、問題ないと言えば問題ないレベルなのでしょうが……。だから難癖レベルと私も理解した上で、一応、書かせていただきました。
◇◆◇◆以下の部分には、それほど気になった部分はありません。
逆に「うまいな」と思ったのが汚部屋の設定。散らかっているという形で空き缶、ペットボトル、プラモデル、ノートPCといった器物を登場させていますから、「こういう物が存在するファンタジー世界だ」という設定説明の助けになっていると思いました。
ファンタジーでもSFでも、それぞれ独特の世界観があるはずで、それをさりげなく読者に伝えるのは結構難しいといつも感じています。特にラノベの異世界ファンタジーは、読者の頭の中に「こういうもの」という固定観念が出来上がってしまっている気がして(基本的に私は読者を信用し過ぎないようにしています・笑)、いっそうの難しさを感じていました。
ルージュとノワールという二人のキャラクターの掛け合いも面白いと思いました。おそらく女性主人公と男性主人公なのでしょうが、だからこそ序盤でキャラを立てておくことは重要ですからね。
作者からの返信
遠慮のない感想、非常に助かります。参考にさせていただきます。
一応、私なりの書き方としては、冒頭部分はいわゆる神の視点、自由な視点を持つ神による描写のつもりでした。
あるいはカメラワークの擬人法的なものになるのでしょうか。
まぁ難しいところだと思うので、頂いた意見を参考に少し考えてみます。
世界観の自然な説明と、メインキャラ二人のキャラ立ては意識したところなので言及をいただけて嬉しいです。
感想ありがとうございました。
リールの奇跡への応援コメント
こんにちは。尾頭いるかです。
突然で申しわけないのですが、新しい自主企画に参加したくなったので、急遽「ラノベ作家志望者批評会」からお暇させていただきました。
すみません。
近況ノートがなかったので、こちらに書かせてもらいました。
青井さんの「赤い幸せ屋~」は完結まで読了する予定です。
ちょっと愚痴になっちゃいますが、そろそろ10個くらい自主企画に参加したのですが、たいていこちらから他の方の作品にお邪魔して、反応が来るって感じです。
ノーアクションであちらからいらっしゃるパターンは少ないですね。
まあ、皆さん執筆と実生活の両立で忙しいでしょうし、私の作品は長編になったので手を出しにくいのもあるのでしょうが……
短い間ですが、お世話になりました。
更新、楽しみにしています。(批評はしても、いいですか……?)
作者からの返信
わざわざご丁寧にありがとうございます。
企画への参加や辞退はご自由になさってください。
私は企画に参加するのも、こうして企画するのもこれが初めてなのでなんとも言えませんが、カクヨムには沢山の作品があるので、自分の作品をピンポイントに目に留めてもらうのは難しいのかもしれませんね。
批評は、もし引き続きしてくださるなら是非お願いしたいです。
私もまた、尾頭さんの作品を引き続き読ませていただこうと思っています。
プロローグ~黒い少年~への応援コメント
「ラノベ作家志望者批評会」企画から読みに来ました。
(ただし、まだ私自身は企画に参加しておりません。私はプロフィール欄で「紙媒体での作家デビューは夢見ていることであり、目指していることではない」と宣言してしまっているので、厳密には『プロのライトノベル作家を目指している方』に相当しないのではないか、と心配したからです。しかし『自作品をライトノベルの新人賞に出そうと思っている方』ではあるので、参加して構わないのであれば、以前に「ファミ通文庫大賞(第1回)」の一次選考に通過した作品で参加させていただきたいと考えています。機会があればまた別のところにその作品を応募したいので)
さて、肝心の感想です。
途中まで会話文が一切ないのは、独特の文体だと感じました。でも地の文だらけでも(あらすじと説明みたいな感じでも)、読みにくくはないのですよね。すごいです。
こういう「他人の作品の良さ」は自分も吸収したいので、ぜひ「なぜ『良さ』と感じるのか」を分析したかったのですが、あまり具体的にわかりませんでした(ということは、青井椎茸様への感想としても有意義なものにならず、申し訳ありません)。
それでも、一応、がんばって『分析』してみると……。
最初にパッと思ったのは「登場人物を絞っているから?」だったのですが(今までカクヨム作品を読んでいて「冒頭から登場人物が多すぎるせいでゴチャゴチャする」というのには何度か出くわしているので)、でも両親以外にも親族に関する言及があったり、教師や学院関係者が出て来たり、それほど登場人物が少ないわけでもない様子。
……と、そこまで考えたところで、ようやく気づきました。これ、徹底的に固有名詞を排除しているのですね! 国の名前はあっても、人名は書かれていない!
確かに、それならば頭に入ってくる情報が少ない分、読者はスラスラ読める。なるほど、こういうやり方で「テンポをよくする」というやり方もあったのか、と勉強になりました。
私も作品序盤では「なるべく新キャラは名前だけではなく、身体的特徴(例えば恰幅の良い男とか桃色の髪の子とか)で表現していく」というのを心がけているつもりですが、あくまでも『なるべく』『名前だけではなく』に過ぎず、また「わかりやすさ」のためであり「読みやすさ」や「テンポ」まで考慮した書き方ではありませんでした。そちらの方も、今後は意識していきたいと思います。
……と、長々と書いてしまいましたが、もしかしたら、頓珍漢な見方ばかりかもしれません。もしも「そんな意図で書いたわけじゃないよ、偶然だよ」ということであれば、ごめんなさい。
作者からの返信
私自身そこまで強い制約はかけているつもりはないので、ラノベに興味があって、ラノベ作家になりたいという気持ちが少しでもあるなら、是非参加していただけたらと思います。
他人の視点から見たプロローグの分析、とても参考になります。
私自身、このプロローグには色々と意図を込めているのですが、基本的には読みやすい文章を心がけて書いているので、そう言っていただけて嬉しいです。
私の拙作が鳥川さんの参考になったのなら、よかったです。
感想ありがとうございました!
《奇跡》の可能性への応援コメント
「ラノベ作家志望者批評会」から来ました。
最新話まで追いつきました。
この小説、隙が無いです。
ストーリー展開はうまい。風景は目に浮かぶ。キャラは立ってる。
美少女、謎の青年、マスコット的女の子の加入。
ラノベを読む若年男性層に訴える要素はちゃんとあります。
一つだけ、苦言(のようなもの)を呈すなら、ここまで文章量5万字が経過して、まだ「幸せ屋」が一つ目の依頼も解決してないことでしょうか。カクヨムコンテストの最低文字量が10万字だったはずなので(私もその文字量を目指してます)、話の流れがゆっくり過ぎるかも。
そうですね。最初に、この吸血鬼事件に入る前に、彼らが能力を発揮する短い小話を入れるとよいかもしれません。素人考えですが。
まあ、「テンポがゆっくり過ぎる」というのは、web小説という初速、勢いが求められる、特殊な媒体の悩みですね。
長くなりました。
明日の更新、続きを楽しみにしています。
作者からの返信
そういったことを言っていただけると、とても自信になります。
また、テンポがゆっくり過ぎると言うのはごもっともだと思います。
ありがたく参考にさせていただきます。
ただ一つ、実はこの作品、とある新人賞に応募する予定のものでして、10万字程度でのラノベ一巻としての完結を目指しています。
web用に書いていないので(webに投稿したのはどうしても一人ではできない客観視を他の誰かにしていただくためです)、違和感はそのせいかもしれません。
すみません、言い訳じみた文章になってしまいました。
ですが、テンポがゆっくりというのは改めて確認させられた事実なので、また少し考えてみたいと思います。リールと出会う前に、何か入れるというのは、とても良いかもしれません。
しっかり読んでいただいて、本当にありがとうございます。
プロローグ~黒い少年~への応援コメント
「ラノベ作家志望者批評会」から来ました。
ピーターパン?みたいな作風でとても面白いです。
ただ気になった点もあります。黒い少年が教師を殺して、自宅軟禁という措置は甘くないですか?処罰が決まるでの間なら公的機関で監視するのが自然ですし、両親の扱いを考えると庇う理由もないはずです。学院の者にも時間のことがバレているなら尚更です。
話の設定は好きなのでフォローしました。頑張ってください!
プロローグ~黒い少年~への応援コメント
「ラノベ作家志望者批評会」からやってきました。
ダークな世界観で私の好みです。読み進めたいです。
単純な脱字の指摘です。
こんな生活抜け出したい → 生活「から」、「を」、単純に「、」でもいいと思います。
室内入ってきた赤い少女 → 室内「に」入ってきた赤い少女
私もなんですが、小説を書いていると意外と自分では気づかないものですね。
失礼しました。
作者からの返信
感想ありがとうございます!
誤字報告、助かります。
ダークな世界観というご期待に添えられるストーリかどうかは、わかりませんが、そう言った要素は含まれていると思います。
読んでくださって、ありがとうございます。
犬耳メイドさんと撮影会への応援コメント
この回はラノベ的なサービス回でしょうか(最後にサラをおいて出かけるので、あくまでも今回だけ、ですよね?)。ただし、それだけになるのではなく、そちらの話は女性主人公に進行させておいて、並行して男性主人公は真面目な作業を進めている、というのは上手い物語構造だと感じました。