登場人物紹介・設定集(ネタバレ多数につき、本編未読の方はご注意ください)
ここでは登場人物・設定等を載せています。
ネタバレ多数につき本編未読の方はご注意ください。
・登場人物紹介
二十二歳
本作主人公。
高卒で就職したものの、その会社が倒産。
再就職先もなかなか見つからず、父親も亡くし、半ば呆けていた所を竹中に拾われる。
目の前の仕事には全力を尽くす。
やりたい事が見つからず踏ん張れずにもいたが、最後は探偵として探しものの手伝いをと思うようになった。
SNSもなんとなくしていて、HNは「ダン」。苗字からで安直というが、分かる?
恋人ができないというか、女性を好きになる事がなかった。
だからキクコを好きになり、友里にも惚れられて戸惑った。
父は一年半前に亡くなっていて、母は行方不明。
父方祖父母も既に亡く、母方祖父母と父方の曾祖母がいる。
旅の中で母方祖父の母、曾祖母が与吾郎の妹、明子だったと分かった。
なのでキクコとは三従兄妹の間柄である。
キクコ
フルネーム モロボシキクコ(諸星喜久子)
十七歳
ヒロイン
曾祖父与吾郎の妹を探しに、遺骨をあれば実家の墓に分骨してあげたいと異世界からやってきた魔法使いの少女。
複数の方言が混じったような喋り方をするが、地元の方言らしい。
純真で世話好き過ぎ。
させてくれと引かないところもある。
大多数が見た事ないものなので、見ては驚きはしゃぐ。
隼人限定で羞恥心が薄く、見られてもいいと言いやがる。
金髪を三つ編みにしていて、蒼い目がぱっちりで頬にはそばかすがある。
服装は最初は昔のセーラー服っぽいものだが、それは魔法使いの証でもあるらしい。
伊代にいろんな服を貰ったので滞在中はそっちを着ている。
家族は祖父母、両親。
曾祖父与吾郎は一年前に百歳で大往生した。
あと従兄弟や又従兄弟がたくさんいるらしい。
隼人とは三従兄妹だとここで分かった。
滞在中は諸星喜久子と名乗っていて、東南アジアの国の日本人街から来たという設定。
登場人物がキクコを呼ぶ際、彼女が異世界人だと知っている者が呼ぶ時は「キクコ」で、知らない者が呼ぶ時は「喜久子」と表記している。
……ここまで書けば分かる?
二十五歳
竹中探偵事務所の所長。
若いが評判はいいみたいで、伝手もかなりあるようだ。
呆けていた隼人をスカウトした。
柔道、剣道、拳法を嗜んでいるらしい。
キクコが異世界から来たと聞いても驚かない、おおらかなのか何なのか。
既婚者で二歳年上の妻がいる。
二十七歳
竹中探偵事務所の副所長で竹中の妻。
ちょっときつめな性格らしいが、隼人やキクコの前では優しいお姉さん。
現在は療養中。
夫とは幼馴染で遠縁でもあり、親戚の女性の家で一時期共に暮らしていた。
二人はその女性を「お母さん」と呼んで慕っている。
(異世界ではモロボシヨゴロウ)
百歳没
キクコの曽祖父。
太平洋戦争時に異世界に迷い込んでしまった。
帰る道を探していたが見つからず、その際に出会った女性と結ばれ婿入りした。
こっちで暮らすなら新たにで、元の苗字は封印しようと思ったらしい。
かなり頭がいいみたいで、その知識で異世界無双?していた。
当時既に最強クラスだったキクコの師匠を気迫だけで制する程強いらしい。
七十二歳没
与吾郎の妹。
旅の終わりで隼人の母方祖父の母、曾祖母だったと分かる。
夫は同い年で幼馴染、明子の三年前に死去。
諸星たか子
隼人の父方祖父の母で、曾祖母。
九十を超えていて夫と長男夫婦とその息子に先立たれているが、まだまだ元気。
生前の夫と二人で戦争に関する資料を集め、未来に残そうとした。
隼人の父方祖父母
故人。
二人共相次いで病死だったらしい。
隼人が幼い頃は面倒を見ていたそうだ。
隼人の父
故人。
やり手の営業マンで、家と財産を息子に残してやれるくらいだった。
妻、七海とは高校からの付き合い。
かなりいっちゃってる彼女を抑え込める唯一の人物でもあったらしい。
隼人の母
隼人が五歳の時に行方不明になり、未だ見つかっていない。
いっちゃってる感じの女性だが、次郎と結婚する頃にはかなり押さえ気味になったらしい。
二十三歳
父親が開いた介護施設で働く女性。
隼人に一目惚れしたみたいだ。
後に失踪した母親を探すため、竹中探偵事務所を訪れた。
隼人に会いたいのもあったから。
だが割り込めないと思い、最後は諦めた……のかな?
友里の父親の介護施設にいる老人。
妻がいたそうだが、先立たれていて他に身寄りもないらしい。
与吾郎とは軍で出会い、友となった。
ボケてるように見えるが……。
若い頃、後述のサヨの身投げを防いで諭していた。
ななしの
広島のお好み焼き屋「ななしの」の店主。
隼人とはSNSで繋がりがあった。
隼人はてっきりオッサンだと思っていたが女性だった。
しかも見た目はどう見ても二十代後半くらいなのに、本人曰く孫もいるらしくずっと以前に赤いちゃんちゃんこを来たとか……。
あと本名は
古橋キク
明子の小さな友達。
原爆の爆風で死亡。長い間この世を彷徨っていた。
母とやっと会え、迎えに来た父と共に旅立って行った。
古橋サヨ
キクの母。
百歳超えているが元気。
娘に先立たれ夫も戦死し、もう生きていてもと身投げしようとした所を蘇我に救われた。
その後は孤児達を育て、今はその子や孫達がサヨの世話をしている。
キクと再び会えて、いつかそっちにと言ったがまだまだ行かないであろう。
わんどりーむ
隼人のフォロワーの一人。
本人は目立たないとか言うが、誰がどう見てもイケメンである。
天橋立と天草の事は彼からの情報でもあった。
既婚者で、妻はどう見ても中学生くらいにしか見えないのでロリ……と言ったら怒る。
あとその妻の祖父が天草出身で、明子という人がいたとの情報も教えた。
本名は
明子の友達で、同じ名前なのでお互いの苗字を縮めて呼び合っていて、明子からは「アマちゃん」と呼ばれていたそうだ。
三十年ほど前に音信不通となった明子を案じていた。
両親が忙しい近所の子供の面倒をよく見ていたそうで、今でもその子達に慕われている。
もう高齢なのもあるのと、面倒を見ていた子達から時代が違うから下手な事したら誘拐だと騒がれてしまうよと諭されたので今はしていない。
長男は若いころ家を飛び出して行ったが、今は一緒に住んでいる。
それまでは次男が面倒を見ていたが、先立たれた。
本条明子の長男
若いころ一旗あげてやると家を飛び出したが、上手くいかずにフラフラしていた。
その際に出会った後の義父に大喝され、仕事に精を出し妻と結婚し、子も孫もできた。
そして今までの親不孝を詫びるつもりで妻と戻ってきたそうだ。
隼人の母方祖父母
二人には娘の七海の上に息子もいる。
祖父が明子の息子。
隼人曰くたまにボケたことも言うじいちゃん。
筋は通すところがある。
祖母はおっとりした感じ。
隼人をいつも案じている。
隼人の母方曾祖父
名前は
実家は名家だったそうだが、戦後の農地改革で落ちぶれてしまい、明子と結婚したと同時に遠縁を頼って関東に移住した。
そこで高度経済成長期のおかげもあり、それなりに持ち直した。
若い頃は写真家になりたかったらしく、子供達が独立してから趣味で写真撮影を始め、孫達の写真を撮りまくったそうだ。
明子が脳溢血で倒れてからは看病にも当たっていたが、無理が祟ったのか体調を崩し、明子の三年前に世を去った。
メイドフィギュアの付喪神
隼人の父次郎が買ってきたもの。
少しだけ隼人の母七海に似ていたからか、次郎はフィギュアに妻の名をつけ、愛してると呟いていたそうだ……。
それを勘違いしたフィギュアがヤンデレ付喪神となり、部屋で寝ていた友里やキクコをコロそうとした。
隼人の技?で元に戻り、友里の母の居場所についての情報を教えた。
それからは眠ったままのようである。
友里の母
十年前に失踪した。
夫が介護施設を開くことに反対したのではなく、相談も無しに勝手に決めたことに腹が立ったそうだ。
飛び出した後はなぜか東京にいて、そこで出会った古道具屋の主人の世話になっていた。
友里と和解して戻った後、夫とも和解した。
古道具屋の主人
年齢不詳だが、戦前にはもう生まれていたようだ。
友里の母は「三郎お爺さん」と呼んでいる。
店名は「三志雄屋」で本人曰く尊敬する人物の肩書をもじって取ったらしい。
もう家族はいないらしい。
隼人が見た写真には妻と娘らしき人物が写っていたが……。
キクコの師匠
八十歳くらい
世界一の大魔導士で、皇室の家庭教師もしている。
若い頃は驕り高ぶっていたが、与吾郎にのされた後で諭され、心を入れ替えた。
滅多に弟子を取らないが、その才とかつての恩もあってキクコを弟子にした。
異世界の今上陛下
三十五歳で、異世界の統治者
キクコの兄弟子で兄代わり。
師匠に次ぐ最強クラスの大魔導士でもある。
肉食を禁じたので転生した犬将軍かと隼人は思った。
それ以外は理想の名君である。
謎の声の主
隼人に何度か声をかけた。
かつては隼人の父にも声をかけていた。
本人曰く神ではないらしいが、では何なのか?
隼人はななしのと声が似ていると思ったが、関係あるかどうか?
・設定
勇者
救世主的存在。
キクコの世界には現在はいないらしい。
退魔の技が使えるそうだ。
キクコの師匠曰く異世界で最初に出会った者こそ勇者のはず、らしい。
魔法
異世界では普通にある。
精霊が答えてくれれば使えるそうだが、錬金魔法はこちら側では波長が合わないらしい。
また人間達が精霊の存在を忘れてしまうと、徐々に弱まっていくそうだ。
こちら側にもかつてはあったらしいが、察するに異形の存在だとなって魔法使いは滅ぼされたみたいである。
ただ魔法力は今も伝わっていて、キクコ曰く力を持った人間は結構いるらしい。
友里も魔法力を持っている。
魔法は一般的なものは魔法使いなら使える。
特殊な魔法は一部の資格があるものが使えるそうだ。
キクコの世界
与吾郎が広めたもの以外でも日本との共通点が多い。
・文字も言葉も日本語と同じ。
・通貨の単位や呼び方が同じ、ただし日本の一円が向こうでは一厘。
・暦も現在の日本とほぼ同じ
・天皇がいるが、世界を統治しているのでそこは違う。
・建国から二千七百年程経っているらしく、日本も皇紀では2024年現在だと2684年
・神話も似たものがあり、それにまつわる建物もある(古代出雲大社等)
悪しき縁
この世の生き物を惑わし、死した者を悪霊に変え、更なる不幸を作り出し苦しめ、それらを糧に存在するもの。
キクコの世界でもあまり見かけないらしいが、存在は知られている。
こちら側ではどこかに微かに伝わっているかもだが、空想のものとしか思われていない。
かつては魔法使い達と対峙していたそうだが、魔法使いがいなくなってからは暗躍しているそうだ。
付喪神
百年程の長い年月を経た物がなるものだが、思いが強いと早くなってしまうらしい。
あと数十年したらほんとにフィギュアの付喪神が出てきたりして……(笑)
精霊
自然界に存在し、それらを守る者達。
呪文を唱える者に力を貸して魔法を使えるようにする。
ただ、光の精霊はその力が弱まっているようだ。
人探しのお守り
七海が何かの雑誌を見て作ったもの。
七海は何か見えたらしいが、妄想なのかなんなのか。
隼人もこれを持ち歩くようになったが、念じても何も見えない。
ただ効果があるのか失せ物探しが楽になったそうだ。
異世界への扉
キクコの世界でも伝説にはあるものの、長い間どこにあるか知られていなかった。
発見したのはキクコの師匠である。
与吾郎が異世界から来たと聞いて、扉があるのは間違いないと思い何年もかけて調べていた。
与吾郎が故郷に帰りたくなったら帰れるようにしたかったそうだ。
キクコの世界では古代遺跡となっている聖地に扉が固定されているようだ。
文献等を調べたところ、
・ 八十年に一度三十日の間だけ開く
・ 通れるのは一度に一人だけ
・ 向こう側では勇者に縁のある場所に扉が開く
また、こちら側の精霊達がキクコに教えたのは
・ 扉は最終日の午前一時以降は不安定となり、その時間に通ると全く別の世界に飛ばされるか、自身が時空の流れに耐え切れず砕け散るおそれがある
行きは正直賭けだったが、帰りは瞬間移動魔法の要領で帰れるらしい。
ただしそれは通常時のみ。
あと異世界へは生涯で一往復しかできないと師匠は言ったが、それは解読できた部分からそう言っている。
何往復もしているように取れる文献もあるが、確実とは言えないからそこは言わなかったらしい。
登場人物の名前
苗字を見るとある法則がありますが、分かりますよね?
分からないなら進め銀河の果てまでも。
異世界から来た少女と人探し 仁志隆生 @ryuseienbu
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