僕の好きな○○

水谷一志

第1話 ○○の正体とは…!?

 僕は、現実の女性には全く興味がない。

僕が好きなのは…、○○。

そう思い今日も僕はタブレットを覗く。


 何か、現実の女性は色々な顔を持っているらしい。

友達のフリをして近づく、嫉妬して人の彼氏を奪う、「自分はあの娘とは違う」と思い内心バカにする…。

でも僕の好きな○○にはその心配がない。

○○にはシンプルな面しかないんだから。


 でもそのシンプルさは単純だと言うことではない。

もちろん○○にもいろんな面はある。

それが○○の魅力でもあるんだけど…基本はシンプルで妬みなんかは一切ない。

だよね!?

あと僕は○○の新たな魅力を発見しようと日々活動している。

何?変わってる?はっきり言ってオタク?そんなの構うもんか。


 最近、「ミス・ユニバース」のコンテストが開かれているらしい。

でも、と言うかそんなの、まるで興味はない。

○○の方がミス・ユニバースより断然上さ!な、そうだろ?

あと最近、《○○のシンプルさがより際立つように努力している》。


 「続きましてご登壇頂くのは、【標準理論】研究の第一人者、××先生です!」

「彼に【宇宙の基礎理論】で敵う人はいませんよ。ただ彼…、【現在も独身】らしいですね」

(終)

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僕の好きな○○ 水谷一志 @baker_km

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