第13話 ダルメート減薬

11月に入ってから睡眠薬のダルメート減薬に取り組んでいる。他にもサイレースなどを服用しているが、ダルメートは効いている時間が長いので起きている時も頭が冴えないなど弊害がある。


実は2年前にも減薬を試みたことがある。寝る前2カプセルをすっぱり止めて他の薬に切り替えたのだが、普通に立っている時でもグラグラとふらつき、横になると老人になって起き上がれなくなりお迎えの天使みたいのが見えてくる(これは比喩ではなく実体験)という有り様になったのでまた2カプセルに戻した。


離脱作用がかなり辛いのは前述の文を読めば分かると思う。そこで今回は自分で考えて毎晩寝る前2錠を「今晩2カプセル飲んだら明日は1錠」とマイルドに減薬することにした。つまり「寝る前1カプセルの日」が一日おき。


最初はやはりある程度離脱作用があり、疲れを感じた。我慢できない時は2日連続で2カプセル服用と無理はしないように心がけた。


これを書いている現在も離脱作用を感じなくないのだが、今減薬を止めると一生出来なくなるだろうからやっている。


しかし最大の問題は減薬の苦労ではなく、こうした努力が社会的に全く評価されないこと。変なたとえだが、出所したヤクザにも「放免祝い」があると聞いているのに精神疾患患者に対しては何もないに等しい。


病人仲間なら減薬の苦痛などは理解し合える。しかしこれを一般人に伝えるのは難しい。


処方箋が必要な薬を病気でない人に飲ませると法に触れるので出来ないが、それくらいやってもらわないと「あーそれ分かる」と共感の言葉を引き出すことは出来ないだろう。


人間は、自立しているように見えても他者からの理解無しに生きていくことが出来ない社会的動物。


さて、あなたはどうやって他者から理解を引き出しているのだろうか。私は文章を書き、読んで貰うことで20%くらいは伝えられるかなと考えている。


旅行記を書いて伝えられるのが大体20%だが、これもそんなものだろうか。

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筋トレでうつは治るか実験してみた スリムあおみち @billyt3317

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