あとがき
あとがき的なもの
※ネタバレ注意です!
どうも、シロクロイルカと申します。
この度は“死に戻りしたんで妹のために青春捧げようと思う”を最後まで読んでくださり、誠にありがとうございました!
まだ最後まで読んでいないという方は、この先盛大にネタバレしますので読了後にまた読んでくださると助かります。
まずは完結に際して、読んでくださった皆様。
並びに感想をしてくださったり、誤字報告をしてくださった方など、応援してくださった全ての皆様に心から感謝致します。
大したあとがきではありませんので、ここからはお暇なときにでも付き合って頂けたら幸いです。
せっかくなので出てきた主要人物について、一言ずつ書いていきたいと思います。
あまり長くてもつまらないので、本当に簡潔にいきます。
・四宮薫
人生に絶望した社会人が、死に戻りして苦労しながら妹を救っていく。
そしてその過程で少しずつ成長していく。これが本作のテーマでした。
主人公としてはごく平凡ではありますが、主人公はそれで良いのかななんて思ったりはします。
・桃園春菜
メインヒロインの一人。
春菜の成長も、この物語の中で書きたかった大きな話です。
引っ込み思案の女の子が、少しずつ成長していく。
そんな話が書きたくて、この物語を思い付きました。
正直、当初とはだいぶキャラも変わりましたが……これはこれでよかったのかもしれません。
・真夏川青子
とにかく書いていて楽しいヒロインでした。
私はヤンデレがとにかく好きなのですが、本当は青子にその要素をもっと入れたかったです。
でもこの話の中での青子の立ち位置を考えて、ヤンデレ要素はほぼ無しにしました。
一部からのお気に入りだという感想も頂いて、嬉しかったです。
ちなみに凄くどうでもいいですが、芸名の“天之川歌子”の由来は
manatugawa aoko
→amanogawa utako
とローマ字に変換して並び替える、アナグラム的なやつです。
特に大きな意味はありません。
・真白台冬香
美琴を救うための、大事な登場人物の一人でした。
そして春菜を成長させ、兄への恋心を気付かせるためにも、必要不可欠な存在です。
これはヒロイン全員に言えることですが、冬香も物語を通して大きく成長した一人だと思います。
・秋空紅音
紅音に関しては最初から、サブヒロインとして考えていました。
あくまでも紅音は美琴を救うために必要な人物で、薫と恋仲になる可能性もそこまで高くはないと思いながら書いていました。
・穴来命
裏のメインヒロイン。
この作品にヤンデレタグをつけたのは、彼女がいるからでした。
今まで色んなヤンデレ作品を読んできて、自分でも少し書いてきました。
今回もストレートなヤンデレを書きたい気持ちもありましたが、たまにはちょっと変わった……あまりないものを書いてみたいと思い、このキャラを書くことにしました。
好きだし心の底から愛しているけれど、相手の幸せを一番に願い、自分の恋は実らなくても構わない。
それが命の恋愛観でした。
何百回もの死に戻りの中でその愛が少しずつ深く、歪んでいる様を書きたかったのですが……全10話の断章では書き切れない、表現しきれなかった点も多々あったと思います。
ちなみに穴来命という名前は
anarai mikoto
→motokara inai(元からいない)
となります。
書き始めた当初から、彼女の終わりだけは決めていてそのメッセージを込めた名前にしました。
自分の存在が消えてしまったとしても、元からいないものとして扱われても愛する人のために全てを犠牲する。
そんなヤンデレを書ければと思ったのですが……まだまたこれから修行します。
以上が、主要人物の簡単な補足でした。
書き始めた当初は、こんなにも長い話になるとは思いもせず、正直途中で何度も挫折しかけましたが皆様の感想や応援で何とか完結までこぎつけることが出来ました。
次回作の予定は全くありませんし、またいつ書きたくなるかも全くありませんが、もしまたこの場に作品を投稿する機会がありましたら、その時は是非よろしくお願いします。
こんなどうでも良いあとがきに、ここまで付き合ってくださり重ねて感謝しかありません。
またいつか、どこかで会えることを願い終わりの言葉とさせて頂きます。
長い間のご愛読、ありがとうございました!
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「で、結果は……?」
俺がおずおずと聞くと、春菜はゆっくりと俺の目を見つめてから静かに頷いた。
頷いたということはつまり……そう。そうだ、ということだ。
「ま、マジか……マジなのか!」
「ちょっと落ち着いてよね!多分間違いないと、思うけど……」
「や、やべぇ。めっちゃ嬉しいかも」
「ば、馬鹿じゃないの!?」
そう言った春菜は、でも俺に負けないくらいには嬉しそうだった。
少し自分を落ち着かせるために、俺はゆっくりとソファに腰を下ろす。
「いや、でも嬉しいんだから仕方ないだろ?春菜だって、同じ気持ちじゃないのか」
「そ、それは……!そうかもだけど……」
見る見るうちに顔を真っ赤にする俺の奥さんは、やっぱり滅茶苦茶可愛かった。
「とりあえず、また改めて病院に行こう。俺も一緒に行くからさ」
「ありがとう。後、名前も考えなくちゃね」
愛しそうに自分のお腹を見つめながら、春菜は優しく微笑んだ。
「……実はさ、考えてた名前があるんだ。女の子だったら、なんだけどさ」
「そうなんだ、ちょっと言ってみてよ」
俺が言ったその名前を、春菜は嬉しそうにして受け入れてくれた。
もし女の子だったら、つけようと思っていた名前。
俺と春菜が、今日まで幸せに生きてこられた恩人の、名前だった。
「でもさ、それだと被っちゃわないかな?別に良いのかもしれないけど」
「ああ、漢字だけ別にするんだ。漢字はさーー」
俺が、俺たちがお前がいたっていう……この世界で確かに生きていたっていう証だから。
だから安心してくれ。
俺はこれからもずっと幸せでいるから。
「ーー“いのち”って書いて、“みこと”って読むんだ」
お前のこと、俺はずっと忘れないから。
だからまたいつか、会える日までーー
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
今度こそ、本当に終わりです!ご愛読、ありがとうございました!!
死に戻りしたんで妹のために青春捧げようと思う シロクロイルカ @shirokuroiruka
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