202010 ジャパロボ 7

渋谷かな

第1話 ジャパロボ7

「すごいね! すずちゃんのジャパロボ!」

「風の精霊サラマンダーの烈火のジャパロボなの。アハッ!」

 富士山の大噴火から東京を守ったさとみとすず。二人はお互いの健闘を称えるのだった。

「良かった。これで二人で全国ジャパロボ大会に参戦できますね。」

「zzz。」

「こらー! 寝るな!」

「お約束なので。アハッ!」

 掴みはOK!

「ジャパロボ大会か・・・・・・お母さんが高校三年間で三連覇してるんだよね。私には荷が重いというか、トラウマになりそうというか。」

「ヒロインの子供も大変なのね。」

「そうなのよ。優秀なお母さんを持つと娘は大変なのよ。」

 さとみは偉大な母親に苦労していた。

「さとみ! あなたが全国ジャパロボ大会に出場するですって!?」

 その時、大きな声で意義を唱える少女が現れる。

「私は広瀬イリス。あなたのお姉ちゃんです!」

 現れたのはさとみの姉のイリスだった。

「zzz。」

 さとみはいつものようにいきなり眠る。

「寝るな!? 我が妹よ!?」

「つい。お約束で。アハッ!」

「zzz。」

 イリスもいつものようにいきなり眠る。

「おい!? お姉ちゃんも寝るなよ!?」

「これもお母さんの細胞の性ね。」

「あなたたち似た者姉妹ね。アハッ!」

 ということで生き別れの初対面のさとみの姉、イリスが現れる。

「全国ジャパロボ大会には私が出る! さとみ! あなたは妹らしく引っ込んでいなさい!」

「嫌よ! 私だって高校生! 16才以上はeスポーツに出場資格はある!」

 姉妹で対峙する。

「でも、イリスさんって、昨年の全国ジャパロボ大会では2位だったんですよね?」

「グサッ!? 2位じゃダメですか!? 2位じゃ!?」

 優秀なイリスでも全国ジャパロボ大会は厳しく制覇できなかった。

「ということは!? 私が初出場で初優勝すれば!? 私はイリスお姉ちゃんを超えたことになる!?」

「下克上ですね!」

「確かに優秀な姉、ダメな妹から、姉妹揃って、自慢の娘になれるチャンス!」

 すずと令和がさとみをたきつける。

「よし! 今年の全国ジャパロボ大会で私は優勝する!」

 堂々と優勝宣言をするさとみ。

「あなたたち姉妹には無理よ!」

 その時、どこかから少女の声がする。

「おまえは!? 竹内優子!?」

 現れた少女は竹内優子。

「誰? 自殺した人?」

「違う!? あいつは・・・・・・前回の全国ジャパロボ大会の優勝者だ!?」

「なんですって!?」

 風雲急を告げる天界に突入する。

 つづく。

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