王城へ


 冒険者ギルドでの事である。受付嬢は白銀竜王の面々に言う。


「既に漆黒竜王の面々はこのクエストを受注し、王城へと向かっています。皆さんにも是非このクエストを受注し、この王国の窮地を救って欲しいのです」


 受付嬢はそう言った。


「はい。わかりました。俺達でよろしければ」

「このクエストは特別クエストとして扱います。このクエストをクリアして頂ければ皆さま、白銀竜王の面々を漆黒竜王と同じSランクの冒険者パーティーとして格上げします。ですので頑張ってくださいね」


 受付嬢は笑顔でそう言った。


「Sランクパーティー……」


 今まで長い事、という程ではないかもしれない。このパーティーを結成してから一カ月の事だ。むしろそれでSランクパーティーになれるのならば早いものだった。恐らく最短記録であろう。

 だが何となく気分的にはついにここまで来たか、という感じだった。


「準備がよろしければ王城まで向かってください。細かい手続きは後回しです」


 受付嬢はそう言った。


「準備はいいか?」クラインは聞く。

「はい。問題ないです」

「ああ。問題ない」

「問題なし」


 三人は答える。


「なら行くぞ。白銀竜王、恐らくはАランクとしては最後のクエストに出発だ」

「「「はい」」」


 三人は答える。こうして白銀竜王の面々は王城へと向かった。

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Sランク冒険者パーティ-のサポーターをクビになった俺が世界最強の精霊術士だった~追放者によるパーティーを組んだから俺はこっちで最強を目指す~ つくも @gekigannga2

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