あかい手と手を

ある日、高校生の『私』は、返り血に塗れた真っ赤なワンピースを着ているという『赤い女』の噂を聞く。

自らの顔を見た人間をハサミで切り殺すという『赤い女』。

彼女について聞いた者は、一週間で五人以上にそれを広めなければならない。

でなければ――そんなよくある噂を、友人の智子は「雑な話だね」と笑う。

しかし、噂を聞いた『私』は、小さな異変と共に、徐々におかしくなっていく。

やがて――。



『よくある噂』から崩れかけていく日常を描く、現代を舞台にした短編ホラー。

約6000字なのでさっくり読めます。

読後も爽やかなので、ホラーが苦手な方も是非。



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