第3

パーっと広がる頭の中は目の前の世界と二重になりながら広がっていく、混乱する頭を気を保ちながら口が塞がっているので息が出来ていない。

こう言う時は鼻で息をしても良いのだろうか、鼻息が当たったら…目の前の名前も知らない女子生徒、ここまでくると女子生徒かも怪しいが。

頭の中の光景は


何も思い浮かばない、語彙力が無い


目の前を闊歩するのは豪華な衣装を身に纏った人のような者であり顔は見にくい

それまで歩いていた人は皆膝をつき

歩みを止めるでもなく、

優雅でもなく、

下品に偉そうに

が、目の前で歩みを止める

懐に手を入れた時飴が落ちた、それに気を取られ拾おうとしてしまい前に出ようとするその時

耳をつんざく音

目に入る何か

目は痛く無いが条件反射で目を瞑り

ギーンと耳が痺れ体が暖かい

目を開けると赤い、赤黒い

何もわからない

何をしてるのだろう

ただ耳が痛くて

何も聞こえない

動かない物が目の前に横たわっている

ただ座り込むしかできない

悲しくなんかない

僕は?

この光景は?

見たことがあるようなこの女の子は?

目の前のくちとくちで繋がっているこの女子生徒ににた女の子は

日本でもない

この場所で

口が離れていく

あなたを選ぶわ

何もできないぼくを、選び行く

ただ体液からくる妄想から生まれる

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体液からくる妄想曲 入間真人間 @uenoakihiro712

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