第35話…お買い物!お買い物!
茫然自失のお嬢様を放置し、やってきました下町!いやぁ、買い物日和で何よりです。
ブランシュ嬢に付き合わされてちょっと時間食ったけど、まだ店を見て回れるくらいの余裕はある。まあ、買い物といっても旅に必要なものなんて何を持っていけばよくわかんないので、半分は冷やかしだけど。
なにせこの世界のこの時代の庶民。前世の日本なんかとは大違いで、まず服は基本汚れたら洗う。つまり汚れない……というか、汚れが目立つまでは毎日同じ服を着るのが当たり前なのだ。お貴族様なら取っ替え引っ替えもあるだろうけど、庶民は服にお金かける余裕なんてないしね。
下着は流石に服よりは変えるけど、それでも洗濯とかはまとめて!ってなってるんで、下手すると一週間に一回とかしか洗わない。まあ、私達農業従事者は街に住んでる人よか汚れる頻度が高いので洗う回数も多いけど。
ちなみに寮では洗濯専任の下働きが居るので、皆はその人に洗って貰っている。ただ、私も服は出すけど下着は恥ずかしいのでこっそり自分で洗ってる。その辺は前世の感覚が残ってる様だ。それにみんなが一度に出すから、どれが誰のかわからなくなる事もよくあるしね。もし下着を洗濯に出して他人のが戻ってきたら嫌だし。
話が逸れたけど、旅に出る以上は替えの服が結構必要よねえ。頻繁に洗えないだろうし。ラノベでよく魔法でちゃちゃっと洗ったりするシーンあったけど、私の使える魔法では出来ないしなあ。というか、『浄化の魔法』ってそうとう都合の良い魔法よね。原理が謎だわ。よくあるのが体に水魔法を纏ったあと風魔法で乾かすとかでしょ?水被っただけで身体が綺麗になるわけないじゃん、とか思うんだけど。それに冷風で水気飛ばすだと、体温下がって風邪引きそうだし、温風で乾かすと乾燥肌がヤバい。
一応内緒でいろいろと試してはみたけど、無理という事に落ち着いたので、普段は
取り敢えず服は古着を何着か買って、下着は特急で作るしかないから生地を買おう、と決めて衣料品店を回る。この時代ではまだ服も下着も生地を買って自分で作るか、ちょっといいのなら仕立てて貰うのが当たり前だ。あとは好みだったりサイズだったりで着なくなった服を売るので、それが売ってる古着屋さんで買うか、だね。季節によってもあるしね。
一部の上級市民向けに
古着屋さんでめぼしい服を物色する。色とかあんまり好みの無いなあ。部屋に備え付けのチェストはあるけど、たくさんは仕舞っとけないし。あ!そもそも旅行鞄は要るかな?こっちに出てきた時に使ったやつは借り物で、すぐに返しちゃったんだよね。確か移動は馬と荷馬車に乗ってくんだったよね。多少大きくても大丈夫かなあ。
世界樹の下で 瀬織菫李 @paka3ta3
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