戦国物の時代小説、という、とっても固いイメージの題材なのに、語り部の語り口が、とってもライトで、軽快!その上、織田信長が出て来る時代小説なのに、物語の中の表現で、『ドラゴンクエスト』や『スライム』などの、とっても身近な、ゲーム用語などが飛び交い、とても読み易い内容に纏まっているのに、文字数を抑えた、更に軽快な読み口!素晴らしいです!!
「桶狭間の戦い」その有名な名前は知っていても、裏事情や詳細は知りませんでした。41歳の戦いのプロ・今川義元に挑む、26歳の青二才・織田信長(しかもうつけ)って図式だけでかなりドキドキしますが、さらにそれを盛り立てるような語り口にどんどん引き込まれます。端的で分かりやすい説明とドラマチックな疾走感、アドレナリンが出るのは信長だけではないでしょう。読んでいる方までその歴史的な瞬間を目撃した気分になる、アドレナリン保証の短編です。
言わずも知れた桶狭間の戦い。そんな歴史上の重大な出来事が軽快なタッチで描かれつつも、読んでいるうちに手に汗を握る事になる傑作です。短編ですが薄さを感じさせない歴史小説です!
戦国時代のお話は有名作家がいく通りも書かれています。このお話は王道の目線でありながら、一番読みやすかったと思います。きっとこれで歴史好きの子供が増えるんでしょうね。
簡単に言うと織田信成の人生最大のどんでん返しです。作者様得意の歴史ネタを最大限に発揮しなおかつ5000字以内に抑えた読みやすい作品です。これで信長が最強になった!
その場にいるようで、とても興奮しました。アクションシーンなども、とてもリアリティを感じました。