不確かな二人を繋ぐのは、懐かしくあたたかなあのメロディ

作者さんの名前が、自分が中学生の時に大好きだった女の子のあだ名と同じだったから、なんていう不純な動機で読んでみたのですが、想像以上に綺麗な物語で心底驚きました。本当に素晴らしい作品だと思います。

情景描写、心情描写の双方ともに、学生時代の恋愛特有のあの淡い雰囲気を引き立てる見事なものであり、作中の美しい世界に思わず没頭してしまいました。あまりラジオに馴染みのない自分でも、今夜はラジオ聞いてみようかなあ……なんてことを思ってしまうくらいには素敵な作品です。

作者さんが近況ノートにて、恋愛描写は苦手だとおっしゃっていましたが、「あなた様ほど素晴らしい描写ができる人で『苦手』だったら、世の中には恋愛描写が得意な人間なんて極極極極極僅かしかいないことになっちゃいますよ?! 」と、心の中でツッコミを入れてしまいました(笑)

コンテスト、きっといい評価が出るだろうなぁ……と、陰ながら応援させていただきます! これからも素敵な作品を、よろしくお願いします!!

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