03 光の国の話
私は結婚式場に立っていた。
周りにはたくさんの人達が集っている。
当然だろう、色々あったが身分違いの恋は実りとうとう、結婚式が催されるのだから。
婚姻の儀式はつつがなく行われた。
正式な司祭が祝福の言葉を述べる。
夫となる男が微笑み、妻となる私ははにかんだ。
最期まで言葉を述べ終えた司祭が、夫に向かって「夫となる事を誓います」と言った。
夫となる男は頷いた。
今度は私の名前を述べて、「妻となる事を誓います」と言う。
私もうなずいた。
盛大な歓声が沸き起こった。
その中には、探検家の少女の声や、夫となる男の弟の姿もある。
集った人々は、国を導く王子の新しい人生の門出に向けて、いつまでもいつまでも、大きな拍手を送った。
王子サマ、暗殺しにきまし…えっ妻になれ? 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます