恋人同士でも、見えるものは違ってる。

 主人公は、頼りなくておとなしい男子と付き合っている。しかし主人公はおとなしい男子が苦手だった。これは矛盾ではない。
 主人公はずけずけと物を言う女子だったから、おとなしい男子だと付き合っていくのが大変なのだ。しかし彼は違った。クラスは違っても同じ文芸部と言うこともあり、本の話題で盛り上がれる。
 いつも上の空で、空気もあまり読めないような彼が、唐突に主人公に言った。
 ――幽霊が見える。だって、首なしで生きていられる人間いないでしょ?
 そう、彼には首なしの制服姿の幽霊が見えていたのだ。
 そして主人公には、別の物が見えていた。

 果たして、それは?

 凸凹コンビの恋愛と思いきや、最後には幽霊が出てきて驚きの展開に。
 最後のおちがよく、ホラーですがそれほど怖くはなかったです。

 是非、ご一読ください。