「普通」に向き合う、苦い余韻の短編集

「普通」ではないとされる人々にスポットを当てた、一話完結の短編集です。

登場人物には皆、それぞれの価値観や哲学があって、それぞれにとっての普通とか、正しさといったものを持っています。しかしそれは大多数の人にとっては受け入れがたかったり……。

後味というか余韻は凄く苦いのですけど、そこがこの作品の魅力の核を成しているのですよ。
その苦味が、読み手に「普通に生きるってどういうこと?」と問うてくるのです。

「普通」に違和感を覚えている人にも、そうでない人にも、是非一度読んでほしいです……!

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