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概要
飾られるために生まれてきた訳じゃない。汚れてナンボのこの身体…
玉のように艶やかな肌、バラのように妖艶で麗しき女。もはや芸術。
彼女は言う、やりたいことなど特に無い。
戦火の中に生まれ、身体を汚しながら守った日常が壊れた瞬間、社会は彼女を試し出す。何が目的で何が喜びで… お前とは一体なんなのかと。
そんな彼女が見つけた道が御国への忠誠。愛国精神。
いったい何故、そこにたどり着いたのか。いったい何故、助けてくれない社会をそれでも憂いたのか。
控えめで愛国心を語ることが憚れるようになった世間に、闇にまみれ壊れながらも愛国心だけを抱いて生きていった女がいた。名前を捨て暗黒街に潜む女。身体を売り、愛国にだけ生を注いだ紛う事なき生き様をとくとご覧あれ。
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