Assassination's File

Prologue

　俺の名はグリム。

　殺しで生計を立てている、ただの殺し屋だ。

　俺は殺しならどんな依頼も受ける。対象（ターゲット）が死にそうな老人だろうが、死に怯える女だろうが、飢えに苦しむ子供でも。誰でも殺す。

　俺に慈悲なんて物は無い。躊躇いも無い。殺せと言われれば殺し、依頼主から報酬を貰う。

　でもそんな俺にも嫌いな物はある。それは『銃』だ。誰でもいとも簡単に、額を撃ち抜くだけで殺せてしまう武器なんてつまらない。銃はあくまで"準備"だ。直接殺す為には絶対に使わない。

　それが俺の流儀だ。