おとなたちにとっては、ファンタジックでもあり、また鬱陶しさでしかない「雪」……。
ですが、こどもたちにとってみれは、うれしさばかりでしかない。
そんなある日、“僕”は元気がない少女と出会う。
その少女が元気がない理由は、話し込んでいくうちに仲良しの友達と、ささいな喧嘩をしてしまった事だと言う事が判ってくる。
その子たちが―――喧嘩をしてしまった理由は、最後まで判らなかった……けれど、最後に一言だけ『魔法の言葉』をアドバイスしたのです。
こども同士のけんかならば、その『魔法の言葉』の効果は絶大
けれどおとなになれば、複雑な事情もからまり、その『魔法の言葉』だけでは済ませられない……。
それに―――けんか……
けんかは……“誰か”がいて、出来るもの……
たったひとりでは、出来ないもの……