謎、魔法戦、古風な館。これを読まない理由がない

今代随一の魔術師の早逝。その遺産を継ぐものはだれか。三人の候補者が差出人不明のまま、選定会場に招かれるところから、物語は始まる。
序盤から登場人物たちが意味ありげに描かれ、ミステリを読み進める気分で、背景に手がかりを探したくなった。
かと思えば、迎えの車で会場に向かう途上で、突然の襲撃。展開される魔法戦に、テンションが高まる。
そして、薔薇のアーチをくぐるとそこには。
冒頭から詰め込まれた「こんなファンタジーが読みたかった!」感に感動すら覚える。

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