サーカス団の母体(140字小説)
塩塩塩
サーカス団の母体
先週のサーカスには感動したが、以降私には幻覚が見える様になった。
私の頬のニキビ跡ではピエロが玉乗りをし、テレビの相撲中継では見合った力士の髷の間で綱渡りをしている。
サーカスが去ると、同じ症状の者が町に溢れ、そして病院は儲かった。
最近は医療法人のサーカス団も増えている。
サーカス団の母体(140字小説) 塩塩塩 @s-d-i-t
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