カズマと異世界帰還記録

@kain_0319

プロローグ

俺の名は佐藤カズマ

最弱職の冒険者ながらも数々の魔王軍幹部を薙ぎ払ってきた。

ある時は仲間のアークプリーストによって命を助けられ

ある時は仲間のアークウィザードによって敵を薙ぎ払い

ある時は中間のクルセイダーにおとりになってもらったりと

俺の優秀な仲間たちによって助けられながらも日々冒険している。


「これだけなら素晴らしいと思うんだけどな」

そっと溜息を吐き自分の仲間たちのあり様をみた。

アークプリーストのアクアは高級シュワシュワを抱きながらごろごろしており、アークウィザードのめぐみんに至っては中二病全快で新しいポーズの練習をしており、クルセイダーのダグネスはもう新しくどこからか買ってきたパンチマシーンのようなものでずっと歓喜している。

ていうかあのパンチマシーン何?どこで売ってんだろとか思いながらまあ今日もいつもと同じ一日が始まろうとしていた。

「カズマー、そろそろ爆裂魔法打ちたいので付き添いお願いします」

「またか…たまには我慢できないのか?」

「我慢?爆裂魔法を1日1発撃たないと満足できないと何回も説明したでしょう。」

だそうだ。ちなみに断ると屋敷に打ちかねないので仕方なく出かけることにした。ちなみに俺が出かける理由は爆裂魔法打ったら動けなくなるからである。

「仕方ない、行くか」


大分遠く離れた場所で俺は少し離れた木の木陰で静かに見守っていた

「よーし、いいぞー」

「ではいきます。今日こそは120点決めて見せますよ。黒より黒く、闇より暗き漆黒に、我が真紅の煌煌(こうこう)を望みたもう。 覚醒の時来たれり、無謬(むびゅう)の境界に堕ちし理(ことわり)。無業の歪みとなりて現出せよ。 踊れ、踊れ、踊れ、 我が力の奔流に望むは崩壊なり、並ぶもの無き崩壊なり。 万象等しく灰塵に帰し、深淵より来たれ、 これが人類最大威力の攻撃手段、これこそが究極の攻撃魔法!、エクスプロジュ、あ、いた」

めぐみんが詠唱中に舌を噛み標準の狂った爆裂魔法の魔力が拡散し俺のいる木陰のほうに

「うわぁぁぁぁぁぁ」

意識が…俺死ぬのか、どーせアクアがリザレクションかけてくれるしな。

「カズマ、カズマしっかりし…く…い、必ず…」

声がどんどん遠のいてく、またエリス様に少し説教されちゃうかもだけど

いつものことだしな

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