アルコロジーライフ

ウゴカッタン

アルコロジーってなんだ?

アーコロジー、アルコロジーっつって分かんねえよ!

ってなる人は多いと思う、

僕自身、実物を見たことは無いが、とりあえずシムシティというゲームにおいて、建築物の最終形態みたいに扱われてるのがアルコロジーだ。


 え? だれがそのアルコロジーっていうものを思いついたのかって?

これ実はSF作家が口にしたって話ではなく、割と建築家の人が提唱した話らしくって、実際にそのアーコロジーってのを試してみるために都市の郊外とかで建築を続けているって話があるらしいけど、まだアーコロジーの実物を実現するには至っていない。


 実際、アーコロジーというものがどういうものなのかというと、要は都市が持ってる機能を一つの建物の中に全部おさめてしまおうって考え方に近くって、数万人の人間が内部で完結した生活を送れるくらいの規模のものが企画されてる感じらしいけど、まあ循環型で内部だけで完結した都市機能ってのも相当難しいのである。


 じゃあどうすればある程度実現できるかって話をしてみようか。


 まずアーコロジー自体に巨大な発電所を搭載しておいた方がエネルギー自給率的に自律した都市って感じがして良いように思える。 なのでアーコロジーの内部には発電所がでーんっと内包されてる、その発電の仕組みに関しては正直、恒久的に使える発電システムってのも結構少なないし、最終的に資源を外部から輸入しなければならないってことになると色々、発電システム自体が外部の影響を受けてしまうなので発電で例に上げれるのは何になるだろうね?


 まず火力発電は化石燃料資源を基本としたものになるので、油田の上にアーコロジーが無い限りはちょっと循環型とは言いにくいかもしれない。

 次に水力発電所だが、アーコロジー内部に巨大な水を循環させるシステムを内包させたり、あるいは水力発電所の上にアーコロジーを作ればいいので、これはいけるかもしれない。

 もう一つとしては風力発電所、はっきりいうと風力の特徴としては結構土地を必要とするってことで、アーコロジー自体の土地よりも広い範囲が必要になるのは結構難儀ではある。

 また太陽光発電も同様の問題を抱えてるという具合になる。


 まあ何よりも問題なのは、資源を循環型と位置付けてる以上、あまり外部から輸入するっていう形に出来ないって部分にはある。 そうなってくると自然と希少資源が欠乏してしまうのでアルコロジーを持続するためにはある程度は資源の動線が必要になるので、まあ輸出入自体は普通の都市単位で行えるものとかんがえてもいいのなら、循環型エネルギーでわんちゃんいけるんじゃないかってお話はある。


 人工光合成だ!


 光合成ってシステム自体がある意味ですさまじいもので、植物が光合成する時って、太陽光と水で水素を作り出し、その水素と二酸化炭素を反応させて養分であるでんぷんとか糖とかに貯蓄するってメカニズムらしいのだけど、その時酸素も出来るのでなおさらすごいって具合なのだけど。

 実は太陽光の力で水から水素を作り出したという時点で相当すごい、水素自体が燃料になる具合なので、もしこれが普通に実装出来たら、バッテリーとかを経由してエネルギーを貯蓄する太陽光発電とかも違って、直接水素っていうエネルギーを生産できる具合なのでそれはそれで良くはあるという具合。


 人工光合成出来るようになると資源的な問題がある程度クリアできるが、これもまた太陽光を効率的に集める必要があるって具合なので忙しくはあるのは確かである。


 要するに土地が必要になるのであるから忙しいのは確かだった。


 まあアルコロジーが循環型でなんとか人工光合成によってエネルギーを得れて循環してるって具合の中で、皆元気になれるっていうのは良いことではある、で、まあアルコロジー自体が巨大な循環システムなので当然雨が降るとその雨を表面から吸収するような仕組みがあるのである。 それはなかなか楽しい、まあ水資源を吸収する1000m越えの巨大建築物がアルコロジーだと思えばいい、山を一つ作ってやろうという意気込みからアルコロジーは作られていくのだった。


 内部に大体数万人いればどうにか稼働してるって話だが、正直、アルコロジーに住んでる住民はみんなアルコロジーの意地だけで手一杯って具合で、ずっと管制室やコントロールルームで過ごしているんじゃないかってことが疑われるので、居住地域の人たちってそんなに少ないって形になりそうで、上級市民1%くらいがそういった忙しさから解放されてると考えると、正直この大規模な実験施設を建てただけで頭が止まってるのではないかという面がある。


 つまりだ、アルコロジー作るとしたら全体の管理のために、中にいる人間がリソースとかもろもろ割かれるわけであって内部住民のほとんどがそのみちのプロフェッショナルって具合になるだろう。


 そんな施設作って意味あんのか?


 だが都市機能をまるまる一つの建築物に内包させるとなると、その管理維持に全部、中の人間が割り振られるのは当然なので、正直なところもうこれって、都市インフラを持続維持するための学園であり、その中で実習し実践するために頑張ってる生徒たちっていう具合ならどうにかならないだろうか?


 アルコロジー自体を運営しているのは学生であるとしたらどうにかなるような気がした。 そしてアルコロジーを卒業すると次のアルコロジーが新設されたときの現場監督とか、あるいはもう学校の責任者になる、教育指導者の立場でどんどんと都市機能を運営する人員回していけば社会は安定して回るってのでいい。


 ということはアルコロジー自体に入ること自体が学園に入学するみたいな形にすれば、最新鋭の循環システムを体験して、人類を次のステップに進めるための大事な使命を持った学生たちってことになるから、まあそれでいいじゃん。

 無理やり住民にインフラ管理させるよりかは学生が頑張ればいいってのでいいじゃないか、よしこれでいこうか、だが、インフラとか詳しくないんだよな、だからかなり簡単に簡略に物語を紡ぐことにしよう。


 アルコロジーライフを送る学生、心張信徒くんがアルコロジー内を点検します。

「あ、ウィルス見つけてしまった」

かわいそうに隔離措置を取られる心張信徒君、かくこうして、

我々はアルコロジーを汚染するウィルスとの戦いに明け暮れる日々となり、アルコロジーライフはアルコロナライフになってしまったのでした。 終わり。

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