素敵な明日へ

 今日も一日疲れたなって君は伸びをする

 放課後の教室、君と二人きりの大切な時間

 その姿を見て私は心の中でお疲れ様っていうんだよ

 夕日が差し込む放課後の教室で君は一人ギター弾いている私に

「上手だね。もっと聞かせてよ」って言ったよね

 その言葉が嬉しくて私は調子に乗って下校時間ぎりぎりまで君に私の歌を聞かせたんだ

 私の歌を聞いて微笑む君の顔は、夕日に照らされてとても綺麗だった

 見惚れた私に君はどうしたのと言うけれど

 そんなの言えるはずがなくて何でもないって言って俯いちゃう

 そんな私の大切な時間

 気づくと今日も一日頑張った君はウトウトして机に頭をぶつけちゃう

 そんなかわいい姿をずっと見ていたいけど、もう帰る時間だ

 今日のこの時間が終わってしまうのは寂しいけど

 君と一緒ならきっと明日も素敵な一日になるって信じてる

 君が元気に返してくれる「またな」が聞きたいから最後の挨拶をしよう

 私は君の肩を叩き笑顔で言うんだ

「また明日ね」って

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る