少年は少女の歌を照らし、光の空を飛ぶ。二人だけの幸せな魔法が始まる。

なんて素敵な魔法だろう…と、まず始めに思いました。
歌姫の舞台をライトアップする魔法。
魔法使いチームが、照明スタッフのように、歌に合わせて魔法でステージを演出するのです。

それだけでも十分素敵なんですが、このお話は、魔法使いの少年が歌姫となった少女に幼い頃から恋心を抱いていた…という、ピュアな恋物語なのです。
夢に描いた華やかなステージ。
その中を進んでいく、二人の距離。
その恋は、歌に、魔法にどう作用するのか。
初々しい二人を心から応援したくなる、じんわり温かな異世界恋愛短編です。