概要
あなたは私の天使だった。
ウィルベリー伯爵家には、跡継ぎがいなかった。
そんな我が家に、養子として迎えられた少年。
彼は不安そうに「セドリック」と名乗った。
彼は、黄金に輝く金髪と、蒼穹を彷彿とさせる碧眼の――天使のような男の子だった。
私が十歳、彼が八歳の時のこと。
「シルティ姉さま」
「私の愛しいセドリック」
セドリックは、私の自慢の義弟になった。
※R18指定にしておりますが、キスの描写しかありません。
ただ、R15指定にするには過激だと思ったので、R18指定で投稿しました。
※血の繋がりはありませんが、姉弟モノです。
そしてTL作品として投稿しますが、BLの描写があります。
上記が地雷の方は、閲覧をご遠慮下さい。
注)誹謗中傷はご遠慮下さい。
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おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!二人が生まれてくる世界は間違っていたのか……。
徒花、 咲いても実を結ばずに散る花と言われていますが、本作品はその名を宿すに相応しい物語となっております。世界観は中世の西洋を彷彿させるものです。その世界観こそが見所の一つではないかと感じています。物語を際立させる醍醐味と言えます。
血の繋がりのない姉弟、姉のシルティと義弟のセドリック。二人の出会いは運命的なものと言えます。それは神が与えた悪戯なのかもしれません。二人は順調に家族愛を深めていきますが、それは本当に純粋な姉弟愛とばかり思っていました。ですが、両者の思惑は歪な情愛へと変わっていくのです。それは棘の道を辿って禁忌の獄への行く末……。
冒頭で述べた、徒花。これを思い浮かべて読み進…続きを読む - ★★★ Excellent!!!徒花の花弁は清く咲き誇る。然し、忍ぶ思いは叶う由なし。ならばいっそ……
自主企画に参加した作品の中から、タイトルが気になったので読みに来ました。
最初は戦国武将の話かと思ったのですが、そうではなく、西洋の貴族家の恋愛模様を短く書いた作品でした。
一言でいうならば、短くて面白かったです。
貴族家のもとへやって来た義弟、セドリック。
その可愛さにヒロインのシルティは参ってしまいます。
セドリックもシルティのことを姉と慕うのですが、シルティは婚約を結ぶ運びになったようです。
一見幸せに向かうと思われた、シルティは、あるものを目撃してしまい……。
という作品でした。
読む前は「こういう展開なら嫌だな」と感じていたのが、見事に払拭され楽しめました。
暗いお話が嫌いな人…続きを読む